第三話・鞭の洗礼

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 サラは喉元まで出掛かった悲鳴を懸命に押し殺し、リース公爵をキッと睨み付けた。
 もはや自分が囚われの身になったことは明らかだったが、ここで取り乱すわけにはいかない。そんなことをしても、事態が好転するはずがない。
 サラは必死に打開策を考えつつ、表面上、余裕がある風に見えるよう努めながら口を開いた。
「リース公、どういうつもり?」
「女王陛下は我がリース公爵家領に向かう途中、山賊に金品を奪われた上で殺害されてしまった、というわけです。お悔やみ申し上げます」
「……それが筋書きというわけ?」
「左様です。さらに言わせていただきますと、私はその山賊を討ち取り、女王の敵を取った英雄となり、我が夫人アマンダは空位になった王位に就く。そしてリース公爵家はかつてない栄華を極める、ということです」
「…………」
 この蛮行は衝動的なものではなく、周到に準備された計画的な犯行だということを悟り、サラは内心の動揺が態度に出ないよう、全力で身体を制御しなければならなかった。  すでにこの地に同行してきた護衛や従者達は、全員殺されてしまっているだろう。それは自分が絶体絶命の窮地に立たされたことを意味する。
 だが、まだ交渉の余地はあるはずだ。不可能と言われた幾多の国家間協定を実現してきた女王としての自信が、追い詰められたサラの心を奮い立たせる。
「リース公、今あなたが――」
「問答無用! 奴隷ども、サラ女王を拘束しろ!」
 サラの言葉を途中で遮って、リース公が声を張り上げた。
 問答無用。サラはその言葉を、これまでの会談の席上で幾度か言われたことがあった。こちらの要求を一切合切撥ねつけるこの言葉を口にするのは、せいぜいが血気に逸った三流の弱小国くらいのものだった。その度にサラは溜め息と共に交渉の席を立ち、武力を持って相手の愚かさに報いを与えてきた。
 だが、今、サラは絶望と共にその言葉を聞かなければならなかった。
 四つん這いで尻を突き出したままだった奴隷達が、次々立ち上がり、じりじりとサラに近づいてきた。
「あ、あなたたち、やめなさい。私を誰だと思っているの!?」
 全裸の奴隷に取り囲まれて、さすがのサラも動揺を露わにする。
 奴隷の一人がサラの手首を掴んだ。
「ひっ……」
 酷い汚れと傷の目立つ奴隷の手を見て、サラは思わず嫌悪感に顔を歪め、慌てて奴隷の手を振り払った。

 今までサラの隣で黙っていたアマンダが、くすりとサラに笑い掛ける。
「お姉さまでもそんな情けない声を出すのですね。でも、お姉様の大好きな奴隷をそんな風に邪険に扱ってはだめですわ」
 無邪気な笑顔でそんなことを言うアマンダに、サラは愕然とした。
 そうしている間にも、次々に奴隷達の手が伸びてきて、サラは全身を押さえられてしまう。
 奴隷達の据えた体臭にサラは吐き気を催した。この奴隷達は、湯浴みはおろか身体を拭くことすら満足にさせてもらっていないに違いない。
「ぶ、無礼なっ! 離しなさい!」
 あまりの不快感に、サラは声を荒げて奴隷達に言い放つ。
「おやおや、奴隷のために尽力しているサラ女王も、やはり奴隷に触れられるのはお嫌いですかな?」
 鉄格子の向こうから、ニヤニヤしながらリース公が得意げに言った。
「ち、ちがうっ。ただ……」
 咄嗟に言い訳をしようとして、リース公に視線を向けた途端、サラはそれ以上言葉を続けることが出来なくなった。
 取り押さえられ身動きができない状態で、鉄格子の向こうにいるリース公を見た瞬間、サラはなぜか自分が奴隷になったような錯覚を感じたのだ。それがこれからの自分の運命を連想させ、混乱に近い状態に陥ったのである。
「ただ、なんですかな?」
「あ……」
 リース公に聞き返されても、サラはブンブンと首を振るばかりだった。
 奴隷達はリース公爵に指示されて、茫然自失となっているサラを、天井から垂れ下がっている鎖に両手を繋げた。
 立ったまま両手を頭の上に掲げた格好で拘束されたサラは、アマンダが鞭を地面に叩きつけた音でようやく我に返った。
「ア、アマンダ……何をする気なの?」
「大したことではありませんわ。ちょっとお姉様に、奴隷としての心得をお教え差し上げようかと思っただけです」
「私は奴隷じゃないわ!」
「今日からそうなるのです。もうお分かりでしょう?」
 アマンダがサラの正面に立ち鞭を構えた。
「…………っ!」
 サラは愕然としてアマンダを見つめることしか出来なかった。
 この王国の頂点に立つ女王である自分が、なぜ両手を頭上で拘束されて鞭で打たれなければならないのか、まるで理解できない。サラにはこの状況がとても現実のものは思えなかった。
「そう! その顔ですわ、お姉様! 誰もが最初は自分の身に起こった事が信じられな いといった顔をします。そして、鞭を一太刀浴びて、やっと現実を認識するのです!」
 アマンダは興奮して捲くし立てたあと、鞭を振るった。
 腹部を痛打され、サラの衣装が鞭の軌道に沿って抉り取られる。
 決して派手なことを好まないサラだったが、服装には王族として恥ずかしくない程度の装飾を施してあった。
「ほお」
 王家の証ともいえる衣服が弾け飛ぶ様を、リース公は鉄格子を掴んで夢中になって見入っていた。
「ううっ……」
 鋭い痛みに硬直する女王サラ。数秒後、鞭で打たれた箇所が熱を持って腫れ上がってくる。
「う、ぎっ……」
 サラは生まれてこの方一度も感じたことのない強烈な苦痛に呻き声を漏らした。
 次期王位継承者の第一王女として大切に育てられてきたサラは、そもそも強い痛みとは無縁のまま現在まで生きてきたのだ。
 初めて体験する激痛に、サラは泣き叫んで許しを請いたい心境に駆られた。もう一度鞭を打たれるくらいなら、自分を陥れた公爵に頭を下げた方が、はるかにマシなことのように思えた。
 一瞬の葛藤の後、それでも女王サラは強い意志を込めた瞳をキッとアマンダに向けた。まだ全てが終わった訳じゃない、とサラは心の中で呟く。
(私が王城に残してきた腹心の家臣達。彼らが事の顛末に何の疑問も抱かない筈がない。きっと、このままリース公の思い通りにはならない。ならば、今ここで私が屈するわけにはいかない!)

 拘束され、鞭を打たれても、なお毅然とした態度を崩さないサラに、アマンダは感心したように言った。
「さすがはお姉様。平民ですら最初の鞭でほとんどの者が屈服するというのに、痛みなんてまるで知らない王族であるお姉様が耐え抜くなんて、素晴らしい精神力です。ですが……」
 アマンダが鞭を振り上げた。その状態で静止して言葉を続ける。
「一発目を耐えた者は今までにもいました。ほんの数人ですけれどね。そういう者達は、みんな決まって二発目も耐えるのです!」
 そう言って、アマンダは鞭を力一杯振り下ろした。
 ビュオッと風を切る音がした直後、鞭の叩きつけられた音が地下牢に響き渡る。それと同時にサラの太腿に激痛が走った。
 サラは苦痛に顔を歪めた。すぐにその表情は驚愕へと変わる。アマンダが慣れた動きで手首を返し、続けてもう一度鞭を振り下ろしたのだ。
「ぐうっ!」
 左右の太ももを打ち据えられ、サラは足に力が入らなくなり倒れ込みそうになった。だがバランスが崩れて前のめりになろうかという時、頭上でサラの手首を拘束していた鉄鎖がビーンと突っ張った。一気にガクッと全体重が手首に掛かり、サラはあまりの痛みに慌てて足に力を入れて、体勢を立て直した。
 ほっと息を吐くのも束の間、太ももの鞭を打たれた部分が赤く腫れ上がり、強烈な痛みを訴える。
「あ、ああ……っ!」
 サラはまともに立っていられず、へっぴり腰になって足をカクカクと動かしながら必死にバランスを取っていた。
「あははは! やっぱり、お姉様も同じですわね! 鞭を二発耐えるような精神的に強い者達も、みんなそうして踊りますわ! はしたなく下品に! お姉様! それでもこの国の女王なんですか!? あまりにも情けないですわよ!」
 アマンダに何と罵倒されようとも、サラはがに股に近い状態で足をひょこひょこ入れ替えるのに精一杯で、言い返す余裕など皆無だった。
「あはは。でもここまで耐えれば良いほうですわ。お姉様、少しはご自分の立場がお分かりになったでしょう? わたくしに忠誠を誓えば、とりあえず鞭はやめて差し上げますわよ? どうなさいます?」
「…………」
 それは願ってもない提案だった。さすがのサラも、こんなことをいつまでも耐えられるはずはない。もうそれは分かりきっていることだった。
 最初は、家臣達が自分を救出するまでは持ち堪えようと思っていたが、とてもではないがそんなことは不可能だ。ここは屈服したフリをしてやり過ごすのが上策だろう。
 それになによりも……正直な話、つらかった。痛くて苦しくて、サラは今すぐにでも妹に忠誠を誓いたかった。
 しかし、女王としてのプライドが邪魔をしていた。先程のアマンダの口振りからすると、まだこれ以上の責め苦に耐え抜いた者がいるらしい。
 王国の頂点に立つ自分が、民よりも先に屈服することだけは出来ない。それは、名君としての偶像を守り抜いてきたサラに染み付いた、強迫観念にも似た一線だった。
(あ、あと一回。ほんのあと一回だけなら……な、なんとか耐えられる……)
 自分でも半信半疑だったが、プライドを優先させてサラは抵抗の意思を口にすることを決意する。自分が言おうとしていることの恐ろしさに唇が震えた。
「わ、私は……く、屈しないわ……」
 勇気を出してサラがそう言った途端、アマンダの顔から笑みが消えた。
「わたくしが慈悲の手を差し伸べているというのに、それを払いのけるというのですか?」
「え……?」
 アマンダはサラから顔を逸らし、奴隷に向かって言った。
「そこの布でお姉様の口を塞ぎなさい」
 指示された奴隷が、奴隷達の排泄物が詰まっている壺の近くに落ちている布を取り、サラの顔に近づけた。
 布から強い刺激臭が漂ってきて、サラの脳裏に、この布は奴隷達が排泄した時に使われているのではないかという考えが浮かんだ。だが今はそれどころではなかった。
 サラは、アマンダが自分に対して怒りを抱いていることを察していた。アマンダの言う慈悲にすがり付かなかったサラに怒っているのだ。
「あ、あのっ! 私っ――」
 もうプライドを問題にしている場合ではない、と慌てて忠誠を誓おうとしたサラの口に、奴隷が布を押し付けてきた。思っていたよりも大きな布だった。口を完全に塞がれ、後頭部できつく布が結ばれる。
「んーっ、んんー!」
 両手を拘束されているサラには、自力で布を解いて言葉を発することが出来ない。
 もはや鞭の一発や二発で済むとは思えず、サラは蒼褪めてガタガタと震え始めた。
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