第二話・初めての援助交際

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学校であったエッチな羞恥体験談
 日曜日の東京の駅はかなり混雑していた。
「あの、すみません。サクラさんですか?」
 指定された駅前通りで携帯を弄っていると、男の人に声を掛けられた。携帯から顔を上げて相手を見ると、スーツ姿の若い男が立っていた。
 おそらくは山猫さんであろうその人は、それほどイケメンではなかった。というより、どちらかというと不細工の部類に入りそうな顔だった。体型は中肉中背。
 まあ、そんなところだろう。落ち着くところに落ち着いたという感じだ。それほど期待していたわけじゃない。
 とはいえ、若干の落胆を感じなくもないけれど。
 彼は、値踏みするように無遠慮な視線を寄越してきた。
 私は容姿にそれなりの自信があるが、彼にはどう映ったのか、少し不安。
 ファッションセンスに自身のない私は、あえてジーンズにTシャツという、意識的にラフな格好をして来たのだけど、よく考えたら初対面の人間に会うのには少し微妙な気がする。
 勝負服を着て来れば良かったと後悔しながら、私は、「はい、サクラです」と短く答えた。緊張しているせいか、消え入るような声になってしまった。
「ああ、やっぱりそうですか。一目見て分かりましたよ。そのポニーテール、可愛いですね」
 人ごみの中でも分かりやすいようにと、私はポニーテールにしてくることになっていた。私の髪は背中に少し届くくらいの長さしかないので、ちょこんと髪を上げているだけなんだけど、目印の役割は果たせたらしい。
「ありがとうございます」
 少しだけ照れながらお礼を言うと、私達はちょっとの間 見つめ合った。
 山猫さんは不細工ではあるけれど、物腰が柔らかで大人の態度って感じがする。クラスの男子とは大違いだ。
 会う直前までは指先が震えるくらい緊張していたのに、山猫さんの優しい物言いのおかげで、たいぶ緊張が解れてきた。
「とりあえず、行きましょうか」
「はい」
 先に歩き出した山猫さんに、私は早足で追い付いて横に並んだ。
 彼は、私をチラッと見た後、すぐ近くの建物を指差した。
「あそこの屋上駐車場に車を止めてありますから、そこまで歩きです」
「あ、はい」
 それだけの言葉を交わして、私たちは人混みの中を歩いた。
 今ここで会話を続けると、周りの人に出会い系で初めて会っているということがバレてしまうので、最初は最低限の会話に抑えておこう、と事前に打ち合わせておいたのだ。
 さすがに都心は人で溢れており、立体駐車場の中に入っても常に何人かが周りにいた。見上げるほどのビルなんて数えるほどしかない街で生まれ育った私には、多少の息苦しさがあった。

 山猫さんの車の助手席に乗って、ようやく私は落ち着くことが出来た。
「はあ」
「疲れましたか?」
 溜息を吐くと、運転席に座っている山猫さんが、エンジンを掛けながら聞い てきた。
「あ、いえ。ちょっと緊張してて……」
 あまり田舎者みたいに思われたくはなかったので適当に誤魔化す。
 山猫さんは不細工な顔で優しそうな笑みを浮かべた。
「緊張しているのは僕も同じですよ。とりあえず、軽く何か食べましょうか」
「あ、はい」
「リクエストはありますか?」
「えと、特には……」
「分かりました。では、私に任せてもらってもいいですか?」
「あ、はい」
 私が頷くと、山猫さんは前を向いてギアを入れた。車がゆっくりと動き出す。乗り慣れているお父さんの車とは随分違う、静かでスムーズな滑り出しだった。
 車のことはよく分からないけど、ひょっとして高級車というやつじゃないだろうか。座席の革張りのシーツも高そうな気がする。
「ところで、サクラさんはいつ頃からSMに興味が?」
「えっと、よく分からないです。気が付いた時にはそういうのが気になって」
「なるほど」
「で、でも、チャットでも言いましたけど、私が好きなのはホントに軽いのだけなんです」
 山猫さんも分かっているとは思うけど、そこははっきりしておかないといけない。多少興味があるといっても、インターネットサイトの画像のような本格的なSMなんて、絶対にやりたくはない。
「ああ、それは承知してます。僕も同じですし、何よりサクラさんが嫌だと言う事は絶対にしません。処女を傷つけたりなんて論外です。心配しなくても、ちょっと手を縛って下着の上から愛撫するだけですから、大丈夫ですよ。もちろん、食事の後にサクラさんに帰る気がないのなら、ですが」
「は、はい」
 なんか、相手に譲歩させ過ぎていて気が引ける。
 車は渋滞に巻き込まれ、何度も動いたり止まったりを繰り返していた。高級車独特と思われる滑るような発進が心地良い。しばらく車内に流れているクラシック音楽に耳を傾けていると、唐突に山猫さんが口を開いた。
「車、好きなんですか?」
「えっ?」
 いきなり話し掛けられ、私は思わず聞き返してしまった。
「いや、どうもさっきからこの車のことが気になっているようなので」
「あ、いえ。なんか高そうな車だなあと思って」
 言葉にした後に、今のは失礼だったかもしれないと後悔したが、山猫さんは 気にした様子もなかった。
「いやあ、大したことないですよ。はは。ベンツではありますがね」
 口振りからすると、言葉とは裏腹に大した車らしかった。よく分からないけれど。
 山猫さんは言った。
「ただ、マニュアル車ですからね。こういう渋滞だと、足が攣りそうになると言うと大袈裟ですが、結構疲れてくるんですよ。こればっかりは高級車でもどうにもなりません」
「はあ」
 今の話はよく分からなかったが、ようするに渋滞は疲れるということだろう。助手席に座っているだけの身としては、そんなことを言われても、なんと返せばいいのか分からないのだけど。
「ああ、食事はあそこのホテルでもいいですか? 他に落ち着いて食事ができるところを探すとなると、この渋滞ではしばらく掛かりそうなんですよ」
「えっと……」
 前方に目をやると、少し先にラブホテルが建っているのが見えた。
「駄目ですか? ルームサービスで食事をした後、その気になったらベッドもありますし、手間が省ける」
「えと……」
「いいですよね?」
「あ、はい」
 突然ホテルに入るというのは、まだ心の準備が出来ていないので避けたかったのだけど、つい頷いてしまった。渋滞で足が疲れると言われたばかりな上、さっき食事の場所はお任せしますと言ってしまった手前もあり、断り辛かったのだ。
 でも、まだ大丈夫。本当に帰りたくなったら、食事の後に、「今日は帰ります」と言えばいいのだから。
「お? 少し流れるようになってきたみたいですね」
「あ、そうですね」
 言われてみれば、だんだん車の流れが速くなってきているような気がする。
しばらくすると、周りのクルマも車間距離が空き始め、もう信号以外で止まる心配はなさそうだった。
 私は、これでいきなりホテルに入らなくても済んだ、と安堵していたが、山猫さんは車を左折させてラブホテルの敷地内に入ってしまった。
「あ、あの……」
「何ですか?」
 私が思わず声を掛けると、彼は何事もなかったかのように聞き返してきた。
 何故だか少し恐いような気がする。
 車は、立体駐車場内の坂道をすごい勢いで登って行き、ようやく駐車された。正確には分からないけど、かなりの階層まで上って来たはずだ。
 それにしても、と私は山猫さんの横顔を見た。
 渋滞が解消されたので、こんなラブホテルではなく、もっとゆっくり食事ができる場所を探せるはずなのに、どうしてここに入ってしまったのか……。
 それとなく聞くために、私は恐る恐る口を開いた。
「じゅ、渋滞、終わりましたよね」
「ああ、そうですね」
「…………」
「…………」
 山猫さんは、私が質問するのを拒否するかのように、無言で車を降りた。
 仕方なく私もそれに従った。

 私と山猫さんの入った部屋は、ドラマで見たことのあるラブホテルとは全く 違っていた。
 薄暗い照明。至る所から伸びている鎖。三角木馬や磔台などのSM器具。
 どこをどう見ても、SM調教ルームだった。外観からはただのラブホテルとしか分からなかったが、どうやらSM愛好者専用のラブホテルだったらしい。
 私は途端に恐くなった。普通のラブホテルでちょっと手を縛られるだけの行為を想像していたのに、こんな本格的なSMルームに足を踏み入れるなんて、そんな話はまったく聞いていない。
「あ、あの、私……」
 帰ります、というその一言が、なかなか口から出てこなかった。
 車を降りてからずっと無言でいる山猫さんが不気味で、帰るなんて言ったら怒り出しそうな気がしたのだ。
 山猫さんは部屋の中央の床にドカッと胡坐を掻いて座り込み、私に向かって、「座れば?」と言った。
 ようやく発された山猫さんの声は極端に低く、淡々としていた。感情といったものが抜け落ちている。
 私が無言で突っ立っていると、山猫さんはまた無感情な声で、「座れよ」と言った。
 震える手足をぎこちなく動かして、私は山猫さんから二、三歩離れた位置で床に正座した。膝の上に置いた私の手は、大袈裟なくらい震えていた。
 山猫さんはおもむろに煙草を取り出し、ライターで火を付けてゆっくりと咥えた。
 吐き出された煙が私のところにまで届いた。
 ルームサービスを頼む気配はない。っていうか、こんなホテルにルームサービスなんてあるのだろうか。
 私は山猫さんが煙草を吸い終わるまで震えながら正座をしていた。その間、どうやって「帰りたい」と伝えようかとずっと考えていたが、恐怖に怯えた頭は上手く働かなかった。
「ちょっと縛ってみるか?」
 短くなった煙草を指で弄びながら、山猫さんは今までとは違う口調で聞いてきた。
 冷たい声に、背筋がぞっとした。
「え、あの」
「手を縛るだけだから」
「えと……」
 彼は私の返事を待たず、煙草を私の足元に投げ捨ててから、立ち上がって手錠を持ち出した。
「あ、あの」
 怯える私を無視して、山猫さんは私の両手首に手錠を掛けた。
 ハンカチかタオルで縛られるくらいしか想定していなかった私には、手錠の感触はとても硬くて冷たく、そして重かった。
「うう」
 涙目で見上げると、山猫さんは軽蔑しきった目で私を見下ろしていた。
「いつまでも清純ぶってんじゃねえぞ! 金に目が眩んでノコノコやってきた援交女のくせしやがって!」
 とつぜん山猫さんが声を張り上げて、私の肩をつま先で押した。
「あうっ」
 正座していた私は、そのまま後ろに倒れ込み、仰向けになった。手錠の鎖が 擦れ合い、音を立てる。
 密室で二人きりになった途端のあからさまな豹変に、ただ呆然とするしかない。
 男の人に大声で怒鳴り付けられたことなんて、私は今まで一度もなかった。怒りの感情を向けられる恐ろしさを、このとき始めて知った。身体が恐怖で竦んでしまい、私は仰向けに倒れたまま小刻みに震えた。
 下半身から力が抜けていき、意識して我慢しないとオシッコが漏れてしまいそうだった。漫画なんかでも、危険な目にあった登場人物がお漏らしをするシーンがよくあるが、それは現実でも本当に起こり得ることらしかった。
「処女を守りたいだぁ? 自分は何もせず前戯でアンアンよがり狂うだけで、金まで貰う気かよ? 男を舐めてんじゃねえぞ!」
 ここに至って、ようやく私は確信した。これが彼の本性だったのだ。
 優しい大人の男性の皮を被ったこの悪魔を、何故簡単に信じてしまったのだろう。真実を知った今となっては、自分のことながら不思議でならなかった。
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