空想地帯 SM官能小説

官能小説一覧  エロ体験談

官能小説・女捜査官、SMクラブ潜入(目次)

前のページ(第一話・無価値な処女膜)

長編官能小説 第二話・無調教師は女子高生

 豪華に飾り付けてあるオーナールームで、千鶴は鼻歌を歌いながらセーラー服を脱ぎ捨てた。スカートのホックを外しパサリと床へ落とすと、普段から下着を身に着けていない彼女はそれだけで全裸になった。
 千鶴は上機嫌に微笑みながら、机の上に置いてあるボンテージ服を手に取った。黒光りする革張りのボンテージを見ると、思わずウットリする。やはり真面目ぶったセーラー服よりも、こっちの方が自分には似合う。そう思いながら、彼女はボンテージ服を身に着けた。
 冷たい皮の感触を堪能していると、携帯電話が鳴った。千鶴は液晶画面を見て着信相手を確認し、ニヤリと頬を緩ませた。
「もしもし、課長さん?」
 電話相手は、本来なら話をするどころか、視界に入れるだけでも不快な中年のハゲ親父だったが、今だけは特別だ。
「ああ、俺だ。準子とはもう会ったのか?」
「ええ。昨日、うちのクラブに来てすぐに会ったわ。あのメス豚、課長さんに売り渡されたことに全く気づいていないみたいだったわ。凄腕の潜入捜査官って聞いていたからどうなるかと思ったけど、案外大したことないんじゃない?」
「まさか俺がここまでするとは思っていなかったんだろうよ。胸糞悪いことに、あいつは間違いなく凄腕だよ。ただ、超能力者ってわけじゃあないからな。何から何までお見通しって訳にはいかねえよ。ふっふ」
 課長が心底可笑しそうに笑った。電話口から息の漏れる音が聞こえてきて、ハゲ親父の口臭が届いてきそうな錯覚がする。千鶴は気持ち悪くなり、耳から携帯電話を遠ざけた。
 準子の直属の上司であるこの課長は、準子を裏切ってSMクラブ吉少路に売り飛ばしたことに対して、全く微塵も罪悪感を覚えていないらしい。千鶴も善悪を語れるような生き方をしてきた訳ではないが、それでも仲間を裏切るのだけは絶対のタブーだ。どうやらこのオッサンは、ヤクザ以下の腐れ外道であるらしかった。
 嫌悪を感じるが、しかし千鶴は素直に感謝もしていた。有能で美しい年上の女性を調教することを生き甲斐にしている彼女に、大河内準子という最高の獲物を提供してくれたのだ。今回の課長の裏切りに対しては文句を言う気はない。
「とりあえず、当分は何も知らない振りをして、あのメス豚に内偵をさせてあげるわ。任務のためだと思って必死で調教に耐える彼女を、心の中で馬鹿にしながら苛めてあげるの。どう? 素敵でしょ?」
「ははっ。そいつはいい。だが、いいのか? 内偵なんかさせると、何をされるか分からんぞ。なんせあの女は――」
「凄腕の潜入捜査官、でしょ? だからこそ滑稽なんじゃないの。私達の掌の上で躍らせるのがさ。重要な情報を掠め取られたら、そっちで握りつぶしておいてよ」
「そんな簡単にはいかねえよ。まあいい。それはそっちの問題だ。俺に火が回ってこなければどうでもいいさ」
「あっそ。……まあどうせ、あのメス豚はもう一生このビルから出ることは出来ないんだから、どうにでもなるけどね」
「ふん。それより、準子の調教ビデオを忘れるなよ」
「分かってるわよ。っていうか……」
 千鶴はそこで一旦言葉を切ってから、声を低くして話を続けた。
「っていうか、さあ。その偉そうな喋り方、どうにかならないわけ? オジサンこそ、私が香沙会会長の直系の孫だってこと、忘れてないでよね」
「ふ、ふんっ」
 焦った課長に、プチッと通話を切られ、千鶴は携帯電話を机の上に置いた。
 極端な女性差別主義者である課長は、どうせ自分のことも、鼻持ちならないメス餓鬼だとでも思っているのだろう。
「ふふっ」
 千鶴は楽しそうに微笑んだ。
 どうして自分の立場を弁えない人間は、こんなにも面白いのだろうか。千鶴と同じ年齢である課長の娘を、すぐにでもこのSMクラブ吉少路に拉致出来るということに、あの課長はまるで気が付いていないのだ。それが可笑しくてしょうがない。
 千鶴が望んで出来ないことなんて、今まで一度もなかった。これからも恐らくはないだろう。世界が自分を中心に構成されているのではないかと、千鶴は半ば本気でそんなことを思っていた。


 千鶴が地下のスタッフルームに入ると、吉少路のM嬢達が下着姿で整列していた。千鶴を待っていたのだ。調教師としてM嬢を束ねる千鶴は、毎朝彼女達の心身に異常がないか、欠かさずチェックしているのである。M嬢の身体検査は千鶴の朝の楽しみであった。
「おはようございます!」
 四十人近くの若く美しい女達が、一斉に挨拶をして頭を下げた。いずれも吉少路に連行されて来るまでは、それぞれの仕事で一線級の活躍をしていた者ばかりだ。
 例えば、異例の若さで大抜擢され民自党のブレーンを勤めた元財務官僚。例えば、女性初の警視総監も夢ではないと言われ、辣腕を揮っていた元警視。例えば、財閥に連なる一族の末端として、グループ子会社の専務になるやいなや、年々利益を倍増させて頭角を現した元経営戦略家。
 実に多彩な人材がここには揃っていた。特別な才能を有してはいないが、飛び抜けた容姿のせいで連れて来られた者も何人かいる。それもこれも、金と権力に飽かせて上等な女を調教したいという、腐ったヒヒ爺の性欲を満たすために集められたのである。
 彼女達の中には、破産して追い詰められ連行されてきた者もいるが、基本的には香沙会にハメられて転落したか、無理やりに拉致されてきた者が多かった。
「おはよう、みんな」
 千鶴は可愛い奴隷達に優しく声を掛けた。M嬢は三十歳に達したら例外なく払い下げられてしまうので、並んでいるのはほぼ全員が二十台の若い女である。それでも十六歳の千鶴より、平均で十歳も年が上なのだ。有能で年上の女を甚振ることが何よりも好きな千鶴には、理想的な環境といえる。
「今日は新人もいることだし、朝の浣腸もしておこうか」
 千鶴がM嬢達に向かってそう言うと、列の端に並んでいる準子がギクリとした。他の女達は、固い表情をしながらも、声を揃えて「はい!」と返事をする。
「じゃあ、お前達、後ろを向いて、お尻を突き出しなさい」
 奴隷達はまた「はい!」と答えて、一斉に背を向けた。

次のページ(第三話・無調教師は女子高生2)


官能小説・女捜査官、SMクラブ潜入(目次)


官能小説一覧  エロ体験談


Copyright(C) 空想地帯 SM官能小説 All Rights Reserved. inserted by FC2 system