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官能小説・絶対零度の九条姉妹(目次)

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長編官能小説 第二話・<香澄編>脅迫

 次の日の放課後、伸二は、いつもの様に教室にやってきた弥生をさっさと帰らせて、香澄のいる一年の教室へ向かった。
 伸二は今日、九条香澄をレイプする気でいた。
 事前に《話があるから教室に残っていて欲しい》と匿名で書いた手紙を、香澄の下駄箱に入れてあるが、手紙では、盗撮映像の事に一切触れていない。何しろ相手は、我が校始まって以来の天才児である。脅迫材料を突きつけた後に間髪入れず犯して、考える時間を与えないようにしないと、どんな反撃の手に出るか分かったものではなかった。
 用件を何も伝えていないので、香澄は交際の申し込みでもされるのかと思っているだろう。伸二は、最初は告白の真似事でもして、まずは香澄の様子を窺うつもりだった。性格を見極めてから、最終的に脅迫を行うか決めるのである。
 香澄の父親は大病院の院長であり、この学校への寄付金も莫大な額に上るという噂だ。脅迫に失敗したら、たとえ警察に突き出されなかったとしても、先ず退学は間違いないだろう。
 別に退学など怖くもなんともないが、そうなれば一生香澄に近づくことすらできなくなる。それではつまらない。伸二は、もうしばらくこの分不相応な名門進学校で暴れてやるつもりだった。


 一年の教室に着き、伸二はドアに手を掛けた。ひょっとしたらすっぽかされるかとも思っていたが、教室の扉を開けて中に入ると、九条香澄は確かにそこにいた。
 彼女は窓を開けて、短い黒髪を風になびかせながら、外の景色を眺めていた。それだけ見ていれば、ただの美少女の後姿でしかないが、香澄がそんな一言に収まるような存在でないことは、数々の風聞が証明していた。
 ドアが開けられた音に気付き、香澄が振り返った。お互いに数秒間、無言で品定めするように見つめ合ってから、伸二は、窓際にいる香澄の側まで歩いていった。その間にも、香澄は、無遠慮な視線を伸二に寄こしてきた。
(全然目を逸らさねえな、こいつ。今から犯そうっていうのに、こっちが気後れしちまうくらいだ)
 遠くからしか見たことのない噂の天才少女を前にして、伸二は少なからず緊張していた。 「あー、えーと、はじめましてかな、九条香澄さん。いきなり呼び出して悪かったな。ちょっと聞いて欲しいことがあってな」
 本心からではないとはいえ、告白などという慣れないことをしようとしているせいで、少々挙動不審になっていた。
 そんな伸二を露骨に見下しながら、九条香澄は口を開く。
「ええ、はじめまして、先輩」
 二年生の伸二に対し、一年生の香澄は丁寧な口調で応じた。しかしその態度は不遜を極めている。
「それで、何の用ですか? 名前も明かさずに人を呼び出すなんて、そんな失礼な人が、一体私に何の用だと言うんですか?」
「あ、ああ。悪かった。俺の名前は――」
 慌てて名乗ろうとする伸二に、香澄は冷たく言い放つ。
「まあ、貴方の名前なんて、どうでもいいんですけどね」
「…………」
 なんて女だ、とさすがの伸二もたじろいだ。
 高すぎる知能ゆえに他人を人とも思わない絶対零度の九条香澄。噂以上にキツイ性格だった。
(脱糞映像で脅した位で、こんな奴が俺に従うだろうか?)
 だんだん不安になってきた。
「い、いやー。でも俺は君に興味があってさ。あー、その、何て言うか、できれば清い交際を――」
「お断りします」
「あ、いや、いきなり交際じゃなくても、最初は友達から――」
「お断りします」
「文通からでも――」
「お断りします」
 取り付く島もなかった。
「大体、私と先輩が釣り合うはずがないじゃないですか。空前絶後の頭脳を持った愛くるしい美少女と対等に向き合える何かを、あなたが持っているというのですか?」
「……客観的に自己を表現できるというのは、とても素晴らしいことだと思うけど、もう少し謙虚な心を持った方がいいんじゃねえかな」
「事実を述べているだけです。それがいけないことなんですか?」
「いや、時と場合によるんじゃねえかな」
「時と場合ですか? しかし極端な話、馬鹿に馬鹿と言っても問題はない、と私は思います。馬鹿ではないと否定できない境遇に甘んじている方が悪いのです。それを覆すことができないのなら、黙って馬鹿にされていれば良いのです。そうは思いませんか?」
「いや、努力してがんばってもどうにもならない奴だっているだろ」
「私は無能それ自体が罪悪だと言っているのですよ、先輩」
「…………」
「それで、先輩は一体どんな根拠を持って私と恋人関係になれる可能性があると踏んで告白してきたのですか?」
「…………」
 香澄は、伸二が答えられるはずのないことを承知の上で、あえて問い掛けていた。たまに身の程も弁えず告白してくる輩には、いつもこうしてやり込めていた。香澄としては、感謝して欲しいくらいだった。下駄箱に放り込まれていた手紙を無視して、授業が終わったらすぐに帰っても、自分は何の問題もなかったのに、わざわざこうして相手をしてやっているのだ。
 しかしそれにしても、と香澄は改めて伸二を観察した。随分と、気持ちの悪い顔だ。見ているだけで不快感が込み上げてくる。さらに、鼻に通しているピアスと金髪のせいで、知性のカケラもなさそうに見える。不良でも気取っているのだろうか。名立たる進学校であるこの高校では、極めて珍しいタイプだけど。
「先輩はあまり頭が良くなさそうに見えるのですが、実際の所はそうでもないのでしょうか?」
「なんだと? 人を見かけだけで判断して欲しくはねえな」
 頭にはまるで自信のない伸二だが、ついつい見栄を張ってしまい、偉そうな言葉が口を衝いて出る。
「しかし先輩。外見というのは基本的に内面の影響を受けやすく……いえ、良いでしょう」
 露骨に疑っている目をしていた香澄が、何故か途中で言葉を切って、頭を軽く横に振った。
「先輩がそういう発言をするということは、それなりに自信を持っているということでしょう。なるほど、先輩に対する認識を少々改める必要がありそうですね。ところで、得意分野は何ですか?」
「え……?」
「どうしました?」
「い、いや別に……。し、強いて言うなら物理かな……」
「そうですか、なるほど。物理といえば、かのニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て万有引力の法則に気付いたという有名な逸話がありますが、実はその話、本当かどうか定かではないらしいですね」
「うん? なにが?」
「いえ、ですから、ニュートンが万有引力の法則に気付いたのは、リンゴの木と関係ないかも知れないらしいですね、と言ったのですが」
「ニュートンってだれ?」
「…………」
 無言になり、半笑いで見下しきった目を向けてくる香澄を前にして、伸二は今更ながら、自分が見栄を張っていたことを、最初から相手に悟られていたのだと、気が付いた。ようするに、馬鹿にされていたのだ。
 視線を辺りに漂わせてそわそわしている伸二に、香澄はさらに追い討ちを掛ける。
「ひょっとして、さっきは何の根拠もなく《人を見かけで判断して欲しくはねえな》などと偉そうにほざいたのですか? まさかそんなことはないですよね? だってそれだとまるで、何の能力も持っていないくせにプライドだけは一人前で、思わず考えもなしに反論してしまった間抜けみたいですからね。先輩はそんな馬鹿丸出しの戯れ言を吐くような、生きてる価値もないクズではないですよね?」
 その通りだった。伸二は何も言い返すことができずに黙り込む。
 伸二には、この名門進学校どころか普通校にすらまるで付いていけない、極めて乏しい学力しかない。唯一の拠り所である野球もやめてしまった。
 一方で香澄の方は、全国模試で一位を取り続けている程の類まれな頭脳を持っている。まともに反論など出来ようはずも無い。
 しかし、後輩にここまで馬鹿にされては、さすがにオメオメと引き下がる気にはなれなかった。そして、伸二は香澄に一泡噴かせる手段を持っている。
 一時は萎えかけていた脅迫実行の決心が、香澄に刺激されて、一気に膨れ上がってきた。伸二の残り少ない理性が《こいつは危険すぎる。手を引け》と訴えかけてくるが、打算や計算よりも、香澄に対する怒りの方が勝っていた。
「それではさようなら」  黙り込んでいる伸二を軽蔑の目で見た後、香澄は伸二の横をすり抜けて、教室を出て行こうとした。
「待てよ、香澄」
 名前を呼び捨てにされて、香澄がピタリと動きを止めて振り返る。
「無断で親しくもない人をファーストネームで呼ぶことは、一般的に言って好ましくない行為だと思います、先輩」
「持って回ったような言い方をするなよ」
「ではハッキリ言わせて貰います。キモイから下の名前で呼ばないで下さい」
「…………」
「さようなら」
 再び教室を出て行こうとする香澄。
「昨日の13時5分から13時14分の間、おまえ、何してた?」
 伸二はそれだけ言って、香澄の反応を窺った。
「…………」
 訳の分からないことを言う伸二を無視して、教室のドアに手を掛ける香澄。だが直後、その意味に気付いて振り返る。香澄は初めて伸二に戸惑った表情を見せた。
「まさか、覗いて……」
「ははっ。さすがは天才様。察しがいいねえ。ウンコした時間まで思い出せるのかぁ?」
 今度は伸二が相手を皮肉って笑う番だった。やると決めたからには徹底的にやる。伸二はそう決意すると、香澄の動揺する姿を楽しむ余裕が出てきた。
 ポケットからデジカメを取り出して、再生ボタンを押し、画面を香澄に向ける。あらかじめ編集しておいたので、映像はいきなり、香澄が便器に跨っている場面から始まった。デジカメからプスップスッと放屁音が発せられる。
「い、嫌っ! 止めて! 分かったから早く止めて!」
 画面に見入っていた香澄は、慌てて伸二に視線を戻して、ヒステリックな声を上げた。
「ふん」
 伸二は勝ち誇った笑みを浮かべながら、停止ボタンを押してデジカメを下げた。
 絶対零度の九条香澄と言えども、まだ思春期の少女だ。やはり排便姿を他人に見られるのは我慢ならないらしい。ここまで取り乱すとは思わなかった。
 伸二は一気に畳み掛けて追い詰めるべく、香澄に近づいた。立ち尽くす香澄の真横に行き、肩を抱く。抵抗はなかった。
 教室に入ってから伸二に背を向けるまで、目を逸らさず、真っ直ぐに視線を向け続けてきた香澄が、今は逆に、決して伸二と目を合わせようとはしなかった。


「で、この映像、いくらで買う?」
 伸二は様子見のジャブとして、まず金銭を要求してみた。香澄の提示する額を跳ね除けて、お互いの立場をはっきりさせてやろうと思ったのだ。
「……一千万で買います」
 一瞬だけ考えて、香澄はすぐさま答えた。
 伸二は驚いて彼女を見た。
 九条香澄は地方で一、二を争う大病院の院長の娘である。それくらいの金を用意できることくらいは別に不思議ではない。高校生である香澄が、そんな大金を自由にできる立場にあるとは思えないが、香澄ならどうにかして引き出してくるだろう。そんなことは驚くに値しない。
 伸二が驚いたのは、ついさっきまで動揺を隠せず、哀れな少女にしか見えなかった香澄が、いつの間にか冷徹な姿を取り戻していることである。
 しかも、伸二が金銭を要求するや否や、香澄は即座に大金を提示してみせた。事の重大性を認識して、無駄に騒いだりせず、後手に回るべきではないと判断したのだろう。
 そして間を置くことをせずに、一介の高校生が想像もできないような大金を出して、伸二の思考を制限し、細かい駆け引きを排除して主導権を握ろうとしてきたのだ。
 ほんの一瞬だ。一呼吸の間に、香澄はもう打って出ているのだ。
 肩を抱かれている香澄はもう既に目を逸らそうとはしていなかった。至近距離から伸二を睨み付けている。思わず伸二は香澄の肩から手を離して、後ろへ下がった。
(俺はとんでもない奴に手を出してしまったんじゃないのか……?)
 伸二は、自分が動揺していることを香澄に悟られまいと、必死に平静を装った。あとずさりをしてしまった時点で終わってるような気もするが、無様に動揺して見せるよりはまだマシだろう。ここが正念場だ、と伸二は自分に言い聞かせて闘志を奮い立たせる。
 と、そこで、伸二は香澄の手が震えていることに気が付いた。視界に入っていても気付かないくらいの、極僅かな震えに過ぎないが、しかしそれは、確かに香澄の内心の動揺を表していた。
(な、なんだ……。こいつ、ビビッてんじゃねえか)
 飛びぬけた頭脳を持っていようが、香澄は現時点ではただの女子高生に過ぎない。駆け引きの経験などあるはずもなく、それどころか、他者を見下し切っている香澄のことだ。まともに人間同士の付き合いを続けてきたことすらないだろう。
 頭の回転は早い。それもとんでもなく。だが経験が絶対的に足りない。人生で初めての窮地において、感情を制御し切る事ができないのも、当然だ。
 今の香澄は虚勢を張っているに過ぎず、脱糞映像を見せられ、我を忘れて声を荒げた時の姿こそが、実像なのだ。手の震えを抑えることができなくても無理はない。究極の頭脳も今はフルに機能していないだろう。
 そこまで気付いた伸二は、一気に精神的優位に立った。
「一千万だぁ? いるかっ、そんな端金! この映像を買い取りたければ十億持って来い!」
「そんな無茶な……」
 強気の姿勢を崩さない伸二に、早くも香澄は戸惑いの色を見せた。
 いくらなんでも無理な金額だということは、伸二も分かっている。
 伸二には今のところ、金のことはどうでもよかった。この糞生意気な後輩の処女をぶち破って、涙ながらに性奴隷の誓いを立てさせること。それが第一だ。そうなれば金なんて、後からいくらでも搾り取れるはず。
「十億くらい出せるだろ? 親父は大病院の院長じゃねえか」
「そんなの無理にきまっているじゃないですか。一千万が限度です」
「なんだ? その態度は」
「あ、いえ……。一千万で買わせてください」
 他人に頭を下げる行為は、今までの人生において味わったことのない屈辱を、香澄に感じさせた。しかしなんとかして映像を買い取らなければ、間違いなく身の破滅だ。万が一にも他の人に見られたりしたら、自身の知名度が仇になり、瞬く間に映像は校内に広まるだろう。
 香澄の父親は豪腕として名高い極めて優秀な男である。そんな父親の目を盗んで一千万を引っ張ってくることすら、とんでもなく困難なことなのだ。十億を用意することなど、香澄といえどもとても無理だった。
「九億九千万割引したら、おめえはこの俺に何をしてくれんだよ?」
「何って……」
 戸惑いながらも香澄は察する。
「か、身体を差し出せと言うのですか?」
「知らねえよ。俺が知るかよ。おめえがどう誠意を見せるかって問題だろうが」
「…………」
「ああ、もういい。十億は出せねえ、誠意は見せらんねえじゃ話にならん。おめえの脱糞映像は、今からネットで全世界に配信してやるよ」
「そ、そんなっ」
 香澄には、伸二が本当にそこまでやるのかは分からなかった。他人を軽視してきた香澄は、伸二のような凡俗の行動原理を理解しようと思ったことはなかったし、今さら考えたところで分かるはずもない。
 分からないからこそ、恐ろしい。万が一にも本当にばら撒かれたりしたらと考えるだけで、生きた心地がしなかった。
「や、やめて下さい。私を……抱いても構いませんから」
「あ? 構いませんだと? そんな頼み方があるかよ」
「抱いてください。お願いします。抱いてください」
 香澄は、これから行われることを想像して、恐怖と緊張で足を震わせた。
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