精飲願望その1

女子高生レイプ小説
厳選無料エロ漫画
学校であったエッチな羞恥体験談
 俺が能力に目覚めたのは中一の夏休みだった。精通した日のことだ。
 その日、俺は一人でこそこそと洗い場でシーツの汚れを落としていた。初めてのことで上手く精液をティッシュで受け止めきれず、そのほとんどをベッドの上にぶち撒けてしまったのだ。洗濯機の使い方なんて分からないから、風呂場で石鹸を付けてゴシゴシ擦るしかない。
 幸い家には俺一人しかいなかったのでバレずには済んだけれど、いつ家族が帰ってくるかも分からない中での手洗いは、なかなかにきつかった。焦っていると体力も余計に消耗してしまうものらしい。あるいは精通したばかりで疲れていたのかも知れないけれど。とにかくなんとか精液の痕跡を消し終えた頃にはヘトヘトになっていた。
 疲れ切った身体を引きずって二階に上がり僕は自分の部屋に戻った。部屋に臭いが残っているかも知れないので、念のために空気を入れ換えておいた方が良いだろう。そう思って窓を開けた時のことだった。音を聞いてこっちを向いたのか、道路を歩いていた楓と目が合った。俺の部屋は二階なので、彼女を見下ろす形になった。
 楓は同い年の幼馴染みだ。道路を挟んだ向かい側の家に住んでいる。きっと彼女は自分の家に帰る寸前だったに違いない。日の暮れかけているこの時間。おそらくは部活帰り。ジャージ姿だからほぼ間違いないと見て良いだろう。
 楓はテニス部期待の一年生らしい。秋の大会までには先輩を差し置いてレギュラーになるだろうと言われている、らしい。風聞で知っただけなので、本当のところはどうなのか分からない。
 幼馴染みでありながら、中学に入ってからはほとんど話さなくなってしまったので、俺は楓のことをあまりよく知らなかった。昔はよく一緒に遊んだものだけれど、いつの間にかそういったことはなくなっていた。基本的に俺は楓に引っ張っていかれるだけだったので、彼女の方から遊びに誘ってくれなくなると、絶縁したかのように距離が遠くなってしまう。擦れ違ってもお互い何のリアクションもない。悲しいことに。
 元々、俺と楓とは住む世界が違っていた。頭の悪い俺。成績優秀な楓。友達が少なくて暗い俺。クラスの中心人物の楓。何の取り柄もない俺。テニスのそこそこ強い学校で早くもレギュラー候補の楓。……そりゃあ見切りも付けられるというものだ。
 それに何より、楓は可愛い。小学生の頃は学校で一番長い髪をしていて、それがとても似合っていた。中学に上がりテニス部に入ると、テニスのためかバッサリと切って肩で揃えてしまったが、しかしやはり可愛い。美少女というのはどんな髪型でも可愛いことに変わりはないらしい。クラスの中では一番可愛いんじゃないかと思う。学校全体にまで比較対象を広げていくと、そりゃ一人か二人には譲ってしまうかも知れないが、それにしたってそれほどの差を付けられることはないだろう。
 小学生の頃の俺は、美少女に遊びに誘ってもらえる幸運をよく理解していなかった。それが分かるようになったのは中学に入ってからのことだった。つまりは距離を置かれてからというわけで。それからの俺は、自分から声を掛ける勇気もないくせに、いつも未練がましく彼女のことを遠くから見つめていた。
 その楓とバッチリ目が合ってしまった。ただ空気を入れ換えようと軽い気持ちで窓を開けただけなので、いきなりのことに俺はそのまま固まった。別にそれほど動揺していたわけじゃない。どうせ、いつも無視されているのと同じく、楓は何も見ていないかのように振る舞って前に向き直るに決まっていると思った。だから何も身体を硬くする必要はなかったのだ。不意を突かれて驚いていただけだ。俺は少し気まずいものを感じながら、彼女が視線を逸らすのを待っていれば良い。そのはずだった。
 楓は何故かジィッと俺を見上げたまま動かなかった。夕日のせいか頬が妙に赤く見えた。それから三秒と経たないうちに彼女の呼吸は乱れ始めた。切なそうにモジモジと身体を動かしてさえいた。
 彼女は意を決した風に緊張した面持ちで声を上げた。
「ねえっ!」
 道路と二階の窓は多少離れているので、彼女の声も大きくならざるを得ない。普通の音量でも聞こえないことはないが、まともに内容を聞き分けるには、やはりそれなりに大きな声でなければならない。
「え、あ……な、なに……?」
 俺は動揺しながら口を動かした。小さな声だったので、楓に聞こえたかどうかは怪しかったが、彼女は気にせず言葉を続けた。
「そっち、上がってっても良い!?」
 唐突すぎる問い掛けだった。
「……え?」
 思わず聞き返してしまう。
「いいでしょ!? 和くんの部屋に入れて!」
「あ……わ、分かった!」
 和くん。楓だけが使っていた俺の呼び名。それを聞いた瞬間、嬉しさやら気恥ずかしさやら妙な気持ちが込み上げてきて、俺はほとんど意識しないうちに返事をしていた。
 窓から顔を引っ込め、急いで一階に下りる。楓の意図はよく分からなかったが、彼女がまた俺の相手をしようとしてくれているのは確かだった。
 玄関のドアを開けると楓の姿があった。いつも遠くから横顔を眺めるだけだったから気付かなかったけど、小学生の頃より断然可愛くなっている。まだまだ子供っぽさが残ってはいても、どことなく大人に近付いているのが分かる。
 それだけに俺は引け目を感じてもいた。こんな可愛い顔をしているのなら、そりゃ俺を相手にしなくなるのも当然だよなとか、そんな卑屈な考えが浮かんでくる。
「誰もいないの?」
 楓はそわそわと落ち着きなく玄関を見回しながら聞いてきた。気後れしているのは楓も同じらしい。でも彼女の場合、何に対してそんな感情を抱く必要があるというのだろう?
「家の人、いないの?」
「あ、うん。今は……。そのうち帰ってくると思うけど」
「ふうん。和くんの部屋は、変わってない?」
「うん」
 楓が俺の家に来たのは小学四年のとき以来だ。
「じゃあ、行こう?」
 何故だか切なそうな顔をしながら楓は靴を脱いで俺の手を取った。そのまま俺を引っ張りながら階段を上っていく。楓が何をしたいのかさっぱり分からず、俺は彼女に手を引かれるまま付いていった。昔のことを少し思い出した。
 部屋に入り、俺がドアを閉めている間に、楓は俺から手を離して小走りで窓に駆け寄った。勢い良く窓を閉めて、カーテンまでしっかりと掛ける。
 楓はゆっくりと振り返った。彼女の顔は真っ赤になっていた。学校ではどちらかというと強気な彼女だが、今は何でか知らないけど内気な少女のようだった。この状況が恥ずかしくて仕方ないというような感じ。別にこれからセックスをするわけでもあるまいし、彼女が男と二人っきりになったくらいで萎縮するとは思わなかったので、俺は意外な念に囚われた。
「す、座ったら?」
 動揺に満ちた楓の声。彼女がこんなにも緊張しているのを見るのは初めてだった。
「うん」
 俺は頷いた。部屋には勉強机と椅子があるものの、俺だけそこに陣取るのもなんだか気が引けたので、少しだけ迷った末にベッドに腰掛けた。干しているのでシーツはないけれど、椅子代わりにする分には問題ない。
「そっちも、座れば?」
 俺が隣を指し示すと、楓は素直に従った。俺達は横に並んで座る形になった。それはいいんだが、お互いの距離が近い。近すぎる。油断すれば太ももが触れ合いそうだ。しかも、横を向けば、いつも遠くからでしか見られなかった楓の顔がある。ドキドキしないはずはない。
 僅かに視線を落とすと胸の膨らみがあった。ジャージを押し上げている楓の胸。クラスの女子と比べてもさほど違いはない大きさだが、記憶の中にある昔の無乳状態と比べると、妙にエロく感じる。
「ね、ねぇ……」
 楓が俺の耳元で呟くように言った。彼女の温かな息が俺のうなじをくすぐった。
 奇跡的に俺の股間は無反応だった。初めての射精を終えたばかりだからか。助かった。部屋着用のハーパンとTシャツしか着ていないので、勃起なんてしたらすぐに悟られてしまう。
「えっと、ええと、ちょっとだけ、ジッとしててくれる?」
 楓の声は消え入りそうなくらい小さかったが、すぐ近くなので嫌でも聞き取れた。
「分かった? ジッとしててよ?」
「なんで……?」
「いいから」
「…………」
「動いたら駄目だよ?」
「う、うん」
 俺が応じると楓は手を伸ばしてきた。彼女はジャージを着ているけれど、腕捲りをしているので、細い腕が剥き出しになっていた。これでよくテニスが出来るなと思ったが、考えてみれば女子なんてみんなこんなものか。
 小学生の頃に楓を華奢だと思ったことはない。でも今は随分と痩せて見える。きっと彼女ではなく俺の見方が変わったのだろう。楓が女らしく成長しているのと同じで、俺も男らしく身体がデカくなっているからだ。もっとも俺の場合、楓とは違って、デカくなっただけで格好良くはなれなかったのだけれども。
「っ……んっ……」
 楓は緊張に吐息を漏らしながら俺の股間に手を恐る恐る近付けていく。俺は驚いて彼女の腕を押さえた。楓が恨めしそうな目で俺を見てくる。
「ジッとしててってば」
「何するの?」
「いいから、黙ってて」
「でも……」
「ジッとしてて!」
「…………」
 怒ったようだった。顔が真っ赤だし涙目になっているので、あまり恐くはないけれど、彼女の顔はかなり真剣な色を帯びていた。どうしてもやりたいことがあるらしい。
 楓の掌がハーパンの上から俺の股間に被さってきた。
「なっ……!」
 俺は驚きに全身をビクつかせた。
 楓は構わず俺の股間をさすっている。相変わらず真っ赤な顔で涙目のまま……。
「何してんのっ!?」
「う、動かないでって言ってるでしょう?」
 彼女の声は震えていた。手もそうだ。小刻みに震えながら掌がペニスの上を往復している。顔は前を向いているけれど、時々俺の股間を横目でチラチラと見てくる。
「うぅ……」
 たとえ射精したばかりでも、楓に撫でさすられていては勃起せざるを得ない。彼女の手付きからいってもそれを狙っているとしか思えなかった。俺は股間をムクムクと膨れ上がっていった。
 楓は戸惑いを露わにした。
「あぁ、こんな、嫌……」
「…………」
 嫌って……。自分からしておいてそれはないだろう。さすがに少しムカッときた。
 でも、泣きそうになっている彼女の顔を見ると、文句を言う気にはなれなかった。本気でいつ泣いてもおかしくはない感じだ。嫌々やっているようにしか見えない。
 ひょっとしたら何かの罰ゲームなのかも知れない。あるいはイジメか。どちらにしても、あまり良い気はしない。このまま身を任せていればもっと気持ち良くなれるのだろうけれど、嫌がらせの道具として利用されるのは御免だった。
「あのさ……」
「な、なに?」
 楓は恐いものでも見るような目を向けてきた。俺がどんな言葉を口にするのか不安で仕方ないようだった。
「…………」
 言いたいことがあるというのに、怯えた彼女を目の前にしていては言葉が出ない。やらないと困るから楓はこんなに必死になっているんだ。だったら好きにさせてやった方が彼女のためなんじゃないか?
 それに。さすられているうちにだんだん気持ち良くなってきていた。射精したばかりで霧散していた欲望が、少しずつ股間に集まってくるのを感じる。こうなると男はもう駄目だ。最後までして欲しくて仕方なくなる。相手が楓みたいな美少女なんだから尚更だ。
「…………」
 俺が黙っていると、楓はブリーフ越しにペニスを鷲掴みにした。すでに俺は完全に勃起していた。
「熱くなってる、ね」
 恥ずかしさを紛らわすように楓は呟いた。多少は慣れてきたのか、泣き出しそうな気配はかなり薄れている。赤らんでいた顔も少しずつ元に戻り始めていた。
 というか……。何度もブリーフに流し目を送ってくる彼女の表情。嫌がっているばかりではないように見える。興味津々というか、なんかそんな感じ。抵抗感も相当になるのだろうけれど。
「こんな風になるんだね、男子って」
「あ、ああ」
「私、なんでこんなことしてるんだろう?」
「……は?」
「別にこんなことしたいと思ったわけじゃなくて、でも、なんかしなくちゃいけないような気がして」
「誰かに言われたからじゃないの?」
「それは違う。そんなんじゃない。けど……」
「…………」
 どうやら罰ゲームでもイジメでもないらしい。どころか本人もよく分かっていない? 俺にはそこのところがよく分からなかった。
「ぬ、脱がしても良い、かな?」
 楓が恐る恐る聞いてきた。直に俺のペニスを触りたいようだ。多分それだけということもないだろう。ここまできて触ってお終いなんて有り得ない。彼女が望んでいるのなら断る理由はないが、どうもおかしい。自分の意志でしているようだけど、嫌々なのもまた事実だ。興味があるというだけでこんなことをするはずはない。それに、俺にも心の準備をする時間が欲しかった。気になっていた女子に短小包茎チンポを晒すのは、それなりに勇気のいることだった。俺の皮は勃起したくらいでは剥けてくれない。だからこの状態で股間を晒すと、皮を被った情けないペニスを見せることになってしまうのだ……。
「ねえ、いいでしょ?」
「な、なんで?」
「だから、えっと……み、見たいから、かな……」
「……本当に?」
 楓が男の股間に興味を持っているのは確かなのだろうが、いくらなんでも俺相手にこんな形で見たいだなんて思うのだろうか。どうにも後付けの感が拭えなかった。俺のペニスに触らなければならないという思いがまず先にあって、なんでそう思うのかという理由を後から考えたような、そんな印象を受けた。
「でもさ、いきなりすぎるっていうか……」
 包茎チンポを見られたくないあまりに言い逃れをしようとすると、恥ずかしそうにしていた楓の顔が険しくなってきた。
「もう、いいじゃない。ゴチャゴチャ言わないでよ。黙ってパンツを脱いで!」
「…………」
「ほら、早く!」
 煮え切らない俺の態度に焦れったくなったのか、楓の強気な面が表に出てきてしまった。恥ずかしい気持ちを誤魔化すためでもあるのだろうけど。彼女に強く出られたら俺は逆らえない。昔からそうだ。別に楓だけに限ったことじゃない。弱気な俺が押しの強い相手を苦手とするのは自然なことだろう。
 小学生の頃の楓は、強引なだけじゃなく、俺に笑顔を振り撒いてもくれたのだが、今は微笑すら浮かべてはくれない。まあ状況が状況だし、仕方ないと思うしかない。
「分かったよ」
 俺は観念してブリーフに手を掛けた。一瞬だけ躊躇した後、勢い良く膝までずり下ろす。
「あう」
 剥き出しになった俺の股間を見るなり、楓は小さな声を上げて顔を背けた。自分から見せろと言っておいてその態度はないだろうと思うが、まともにペニスを見たのが初めてなら、その反応は当然なのかも知れない。
 俺の股間には、勃起してもなお皮に包まれた醜い陰茎がそそり立っていた。楓が目を逸らしている間に俺はさっと皮を剥いて亀頭を剥き出しにした。
 楓はまた恐々とペニスに視線を戻してきた。
「……んっ?」
「ど、どうした?」
「ううん、別に。さっきと違ってたから……」
 気付いてしまったか。最初は一瞬しか見ていなかったから、気付かれずに済むかも知れないと思っていたのだが。 「皮を剥いたんだ」
 こうなったら隠してもいつかバレることなので自分から白状する。彼女の性知識がどれほどのものか分からないが、何も知らないということもないだろう。
「そ、そう、なんだ」
 楓はどうリアクションを取ればいいか困っているようだった。そういう態度もそれはそれで辛いものがあるのだけど、一応、俺を気遣っているらしいことは伝わってきた。
「触ってもいい?」
「いいけど……」
「うん、それじゃあ……」
 楓の右手が震えながら股間に近付いてきて、弱々しく陰茎を握った。手の平で包み込んでいると言った方が正確かも知れない。握っていると言うには力が足りていない。これじゃあ添えていると言っても良いくらいだ。
「き、気持ち良い?」
「まあ……」
 楓に触れられているだけでも気持ち良いと言えなくもない。けれど……。
「もっとしっかり握ってくれないと」
「え、こう……?」
 ペニスを握っている彼女の右手に少しずつ力が入っていく。
「もう少し、もう少し」
「う、うん。これくらい、かな?」
 ギュッと陰茎に圧力が加わる。
「ああ、良い感じ」
「擦ったりとかした方が良いんだよね?」
「ま、まあ……」
 俺が肯定すると楓は手を動かし出した。ゆっくりとした慎重な上下動だが、初めて自分以外の手で扱かれているペニスには充分すぎるほどの刺激だった。射精してから間がないというのに、先端から透明の粘液が溢れてくる。
「濡れてきてる……。気持ち良いから濡れてるんだよね?」
「うん、まあ」
「な、舐めて欲しいとか、思ってる?」
「…………」
 舐めたくてしかたがないと楓の顔に書いてある。いったい何が彼女にそこまでさせるのか。見た感じ、こんなことをするのは初めてであることに嘘偽りはないようだけど……。
「ねえ、舐めて欲しいんでしょ? 強がらなくてもいいじゃない。舐めて欲しいと言ったって、別に怒ったりはしないから、正直に言ってよ。フェラチオをして欲しいんでしょう?」
「…………」
 確かにその通りなんだが、恩着せがましい物言いをそのまま受け入れるのは癪に障る。何もこっちからお願いしなくても、すぐに向こうの方が根負けするに違いないのだし。
「いや、俺は別に……。こうして扱いてくれているだけでも気持ち良いから」
「で、でも、少しはして欲しいとか思ってるでしょ?」
「なんでそこまでしつこいんだ? ホントは舐めたいんじゃない?」
「ち、違うよ!」
 いきなり大きな声を上げる楓。
「あ……」
 ハッと我に返り、恥じ入るように顔を俯ける。しばらくそうしていると彼女の肩が震え始めた。
「うっ、ううっ……うくっ……」
 泣いているみたいだった。今まで堪えていたものが溢れ出したようだ。
「な、何も泣くことはないだろ?」
 俺もさすがに狼狽えてしまう。
「だ、だって……自分でも何が何だかよく分からなくて……嫌なのに、こんなことしたくないのに……でもしなくちゃいけなくて……」
「しなくちゃいけないって、どうして?」
「分からない、分からないよ……」
 何度も首を横に振ってから楓はまた嗚咽を漏らした。そのまま一分くらい経っただろうか。彼女は泣き腫らした目を擦りながら口を開いた。
「舐めても、いい?」
 もう素直になることに決めたらしい。それならば俺も意地を張る必要はない。
 俺がコクリと頷くのを見て、楓はベッドの縁に腰掛けたまま上半身を横に倒し、俺の股間に顔を沈めた。陰茎を間近でジッと見つめてから、裏筋に口付けする。
「ちゅ……」
 彼女の唇がペニスに触れた瞬間、あまりの気持ち良さに背中がゾクリとした。
 行為自体は、唇を軽く接触させてすぐに離すだけの幼いキスだ。小学校に入ったばかりの頃、楓に似たようなことをされた覚えがある。もちろんペニスにではなく、唇同士でのことだ。あの時はお互いほとんど何も知らない子供だったから、それが最大級の愛情表現だった。あれから六年。随分と変わってしまった。キスされているのが唇ではなくペニスなのだから。これは成長したということでいいのだろうか。なんだか浅ましいことをしているようにも思えるのは、俺がまだ中学一年生の子供だからか?
 まあ、フェラチオが嫌いというわけでは全然ないんだけれど。
「んっ、んぅっ……っぅう……」
 俺が昔を思い出している間も、楓は何度も舌で裏筋を舐め上げていた。ペニスの真ん中くらいからカリ首直前までスーッと舌を滑らせ、いったん離れてからまた中程まで戻る。その繰り返しだ。たぶん雑誌か何かから得た知識を動員しての行為なのだろう。中途半端の感は否めない。それでも俺はこれ以上ないほど快感を得ていた。初めてペニスに感じる女の子の舌。しかも相手は楓。これじゃあどんなに稚拙な舌使いでも感じざるを得ない。
「楓、こっちを見て」
 俺はペニスの先端を指差しながら言った。
「あ……」
 透明の先走り液が尿道口に滲み出ているのを見て、楓は小さく驚きの声を上げた。
「どんどん濡れてきてるね……」
「楓の舌がすごく気持ち良くて、こんなになっちゃったんだよ」
「そ、そうなんだ……」
 楓は恥ずかしそうに下を向いた。そのまま再びペニスに舌を伸ばしてくる。
「ちゅ……ちゅっ……」
 さっきと同じように楓の舌が裏筋を滑っていく。
「おいしそうな顔をして舐めるね……」
 恍惚として舌を動かしている楓を見ているうちに、つい思っていたことが口から出た。
「ん、んぅっ、ちゅ……」
 楓は聞こえないフリをしながら舌を這わせている。
「ねえ、そんなにおいしいの?」
「…………」
 俺の言葉を無視して楓はペニスを舐め続ける。
 ひたすら同じことをされても快感が増すことはないのだけれど、今の俺には充分すぎる。さっき射精したばかりなのに、また出そうになってきた。
「んっ、ピクピクしてるよ」
「あ、ああ、なんか、出るかも」
「精液? 精液が出ちゃうの?」
「う、うん……」
 俺が頷くと楓はペニスの先端に唇を寄せた。
「あむ」
 亀頭が彼女の口の中に含まれる。
「か、楓……」
「出して、いいよ。私の口に」
 楓は先端を咥えたまま俺の顔を見上げながらくぐもった声を上げた。
「で、でも……」
 戸惑いながらも俺は快感を抑えきれずにいた。もはや止めようがない。楓が俺のペニスを咥えている。そう思うだけで下半身が熱くなる。
 楓が口内で舌を動かし、それが俺の尿道口を滑ると、一気に射精欲が込み上げてきた。
「ああぁっ、で、出るって、ホントに! もうっ……!」
 俺は慌てて彼女の頭を掴んだ。けれど無理やり引き剥がすのはちょっとやりにくい。背は俺の方が少し高いくらいの差しかないのに、楓の頭はとても小さく感じた。可愛らしい女の子の頭だ。それを強引に押したりするのは気が引ける。
 躊躇している間に射精感が陰茎を駆け抜けた。
「あっ、うあぁっ!」
 焦りもあって俺は射精しながら情けない声を出してしまった。蕩けそうな快感と共に、楓の口内に精液が噴出する。彼女の喉を撃ち抜きそうなくらい勢いの強い射精だった。
「んっ……んくっ、んむっ……」
 楓は俺のペニスを頬張ったまま、激しい精液の放出を口の中で受け止めていた。俺がどれだけ大量の精を放とうとも、口を離すことなく大人しく陰茎を咥え続けている。三回くらいペニスが脈動すると、楓は喉を鳴らして口の中の精液を飲み下し始めた。
「んくっ、ごくっ、んんっ」
 精液が彼女の喉道を通過していく音が妙に生々しくて、俺はようやく幼馴染みに口内射精をしているのだという実感を得ることが出来た。夢みたいに現実感のない状況だけれど、彼女が精液を嚥下する音や、喉を上下させている姿は、紛れもなく本物なのだ。俺の出す汚い体液を飲んでくれている。その意識がいっそう興奮を高めて射精を激しくした。
 すでに三回か四回は精液を射出したと思う。さすがに勢いは衰えだしているものの、俺のペニスはまだ楓の口内に精液を迸らせている。  陰茎の先端にネットリとした粘液の感触がしてきた。一噴きごとの射精量が半端じゃないので、楓の口の中が俺の精液で溢れかえっているのだ。楓の飲み下すペースではとても追い付けない。
「んっ、んむ、んむむっ、ごくっ」
 楓は涙目になりながら何度も喉を動かしていた。かなり苦しそうだ。でも彼女はペニスを吐き出そうとはしない。懸命になって精液を飲み干そうとする。
「はああぁ……」
 俺は射精を終えて息を吐いた。射精時の快感が強かった分、疲労感も大きかった。
 さっき初めて射精をした時よりも遙かに気持ち良かった。どっちも我慢しきれずやむを得ず出してしまったという感じだけれど、快感には格段の差があった。オナニーとフェラチオではやはり全然違うものらしい。
「ごく、こくっ、んくっ……」
 未だ楓は精液を嚥下している真っ最中だった。初めて口内射精を受けたせいか、顔には動揺の色が浮かんでいる。たじろいでいるせいか、ごく少量ずつを胃に送り込んでいるようだ。これでは時間が掛かるのも無理はない。
 楓はゆっくりとペニスから口を離し、唇を手で隠すような仕草をした。
「ん、んっ、んぅ」
 まだ精液を飲み干せていないのか、楓は何度も喉を動かしていた。
「はあっ……」
 やがて彼女は身体を起こして、俺の顔を見た。俺と楓は、ベッドに隣同士で腰掛けて顔だけ向き合った状態になった。
「いっぱい、出過ぎだよ」
「ご、ごめん」
「なんか喉がネトネトする」
「ごめん」
「口の中に臭いが残ってるよ」
「だからごめんって……」
 間近で顔を突き合わせて話をしていると、確かに彼女の口から精液の臭いがしてくる。
「別に謝って欲しいわけじゃないよ。それに、嫌だったら最初からしてない」
「良かったってこと? 精液、おいしかったの?」
「それは、知らない」
 楓は視線をそわそわと彷徨わせてから、俺の股間に目を向けた。
「な、なに?」
「ちょっと残ってるね」
「何が?」
 俺の質問に答えることなく楓はもういちど身体を伏せてペニスを咥えた。
「くちゅ、ちゅぷっ……んむっ、んぅっ」
 すっかり萎えてしまった陰茎は、楓の口内に易々と丸呑みされた。すっぽりと口腔粘膜に覆われ、クチュクチュとねぶり回される。どうやらペニスに付いている精液も舐め取ってしまおうというつもりらしい。
 しゃぶられているうちに股間がまた疼きだしてきた。俺のペニスはあっという間に楓の口の中で硬度を取り戻していく。
「んっ」
 完全に勃起するのを待ってから楓は顔を起こした。目を輝かせながら俺に聞いてくる。
「もしかして、もう一回射精出来そう?」
「ま、まあ、咥えてくれたら、多分……」
「凄いね。男の人は一回出したら終わりって聞いたことあるよ?」
「そんなことはないんじゃないか? というか、人によるんじゃないかな。それに俺、なんかすぐ出しちゃったから、それで余裕があるのかも」
「そういうもんなの?」
「いや、知らないけど……」
「とにかく試してみようよ、ねえ」
 楓は身を乗り出しそうな勢いだった。
「わ、分かったよ」
 押し切られる形で俺は承諾した。嫌だというわけじゃないんだが、疲労感が残っているのであまり乗り気にはなれなかった。それで彼女が納得してくれそうにはないので、付き合うしかない。
「じゃあ、いくよ?」
「……うん」
 楓は勢い良く俺のペニスにむしゃぶり付いた。

 結局その日はあと一発が限度だった。四度目の射精をせがむ楓を家から追い出すのには随分と苦労した。
 射精した後にすぐ近くで目を合わせるのがマズかったのだ。俺と視線が交錯した女は、俺の精液が飲みたくて仕方なくなる。それが分かったのは夜になってからだった。
 楓を家に帰してからしばらくして、妹が遊び先から戻ってきた。妹は俺と目が合うなり、俺のペニスを求めてきた。保健体育の授業で習ったのか、精液が欲しいとまで口にしていた。小学生の妹が、中学生の兄に対してだ。普通に考えて有り得ない。ここまでの事態になり、俺はようやく事の異常性に気付いたのだった。
 母親が仕事から帰ってきて、妹の時と同じような状況になると、俺は自分の能力をほぼ把握することが出来た。
 とにかく目が合えば俺の精液を欲するようになる。その衝動には抗いようがないらしく、俺が拒み続けていると、妹だろうが母親だろうが理性を保てなくなるようだ。
 次の日、俺はフラフラになりながら実験を繰り返した。おかげで色々なことが分かった。
 そのひとつが回避方法だ。思いのほか簡単に見付かった。眼鏡さえ掛けていればいいのである。元々俺は外では眼鏡を掛けているのだが、家の中では面倒なのでしていない。これからはいつでもどこでも眼鏡を手放せなくなってしまった。まあ、相応のメリットは得られているから良いのだけど。
 あれから学校で楓と擦れ違うことがあっても、彼女は何の反応も示さない。殊更に俺の存在を無視しようとしているようだった。やはり、楓が接近してきたこと自体、変な力のせいだったというわけだ。
 能力が判明した時点で分かっていたことではあるけれど、少し寂しくはあった。まあ、いいけど。なぜなら、いつでも楓とは話せるのだから。眼鏡を取って彼女と目を合わせるだけで、向こうの方から擦り寄ってきてくれる。こんなことは以前なら考えられないことだ。たとえ虚構の触れ合いであっても、俺の気持ちはちょっとくらいなら満足出来る。性欲ならば何の問題もなく満たされる。せがまれるのはフェラチオばかりで、本番行為にまで及べないのは少し残念だが、今のところは別にそれでもいいかとも思えた。日に日に上手くなる楓のフェラチオは俺を虜にしていた。
 何故か他の女子にまで力を乱用するのは躊躇われた。なんとなく、悪乗りすればそのうち痛い目に遭いそうな気がした。まったく根拠はない。ただ俺が臆病なだけだ。そうは分かっていても、なかなか踏み出せない小心者の俺なのだった。
 転機はいきなり訪れた。
 いつものように放課後の教室で楓にペニスをしゃぶらせていたところを、クラス委員の赤木絵里に見付かってしまったのだ。
 彼女はクラスの中でもひときわ気が強く、俺のような大人しい劣等生に対しては攻撃的な物言いをする女子だった。わりと周りを取り仕切ることが多いが、自然な形でクラスの中心的な立ち位置にいる楓とは違い、赤木絵里の場合、積極的な言動によって自ら目立とうとする側面が強かった。クラス委員なんかに進んで立候補するくらいだから、まあそれなりに責任感とかそういうのもあるのかも知れないが。
 扉を開けたところで楓のフェラチオ姿を目撃し、赤木絵里はしばらく呆然としていたが、数秒後にはキッと俺を睨み付けながら教室に入ってきた。
 楓は青ざめた顔をしていた。特に絵里とは仲が良いわけではないだろうけれど、同じクラスの女子にペニスを咥えているところを見られたのだから、そりゃショックも受けるだろう。しかも相手は赤木絵里だ。臆することなく非難の声を浴びせてきてもおかしくはない。事実、彼女は大股で歩み寄ってきているのだから。
 狼狽している楓をチラリと横目で見てから、俺は冷静に眼鏡を外した。この状況じゃ仕方ないよなと思いつつも、期待に胸が躍っていた。
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