第十六話・総長冬子

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 夏姫の姉の名前は、冬子というらしい。
 総勢数十人にも及ぶレディースを統率する総長でもある人だ。
 その冬子さんが、今、私の目の前にいた。
 長いこと他のレディースとの交渉に掛かりっきりで、ここのところ、廃工場には全く姿を見せなかったけれど、ようやくその話もまとまり、こうしてアジトに顔を出すことが出来るようになったと、まあ、そういうことのようだった。
 今日が初顔合わせということで、私とあと何人かの新人は、冬子さんに挨拶をしなければならかった。
 私は廃工場の薄汚れた地面の上に正座したまま、ソファーに腰掛けている冬子さんを見上げた。すぐに目が合ってしまい、慌てて視線を下げる。
 冬子さんの前で正座してから、私は何度か今みたいなことを繰り返していた。
 私の横にも数人ほど、同じように正座している新人がいるというのに、顔を上げると何故かすぐに冬子さんと視線がぶつかってしまう。決して私が冬子さんの正面にいるという訳ではない。むしろ、一番右端に位置しているので、冬子さんの顔は常に斜め横を向いているということになる。
 その角度だと首の据わりが丁度いいのだろうか……?
 いや、まさかそんなことはないだろう。
 きっと、冬子さんの横でソファーに寝転びながら、私に可愛らしい笑顔を向けている夏姫が、その原因であるに違いない。
 彼女があることないこと言って、冬子さんに私の顔と名前を覚えさせてしまったのだ。それしか考えられない。
 だとすると、やはり何を言われているのか気になるところだった。今は、総長が交渉を終えたレディースチームに、秋穂さんがその後処理に出向いているので、ここで私を守ってくれる人は誰もいないのだ。
 電光石火を信条としている秋穂さんは、私を派閥に組み入れることを決めた後、すぐに夏姫のところへ話を持っていった。それが昨日のことである。夏姫に認めさせたはいいが、次の日に、総長の交渉がまとまったという連絡が入った。秋穂さんにとって、これは予想外のことだったらしい。少なくともあと数日は先の話だと考えていたようだった。その数日間で、レディース内での私の地位をある程度確立し、一人になっても夏姫が手を出せないようにしてから、総長の交渉の後始末に行くつもりだったようなのだ。
 総長が久しぶりにアジトに戻ってくるというのに、それを出迎えるべき新人奴隷の私を駆り出すというのは、さすがに幹部の秋穂さんでも許されることではなかった。かといって、秋穂さん以外に交渉の後処理を上手く進められる者などおらず、結果的に、私は秋穂さんの庇護なしで、夏姫のいるこの廃工場に残らねばならなくなったのだった。
 夏姫からすれば、いきなり自分から秋穂さんへと乗り換えた生意気な奴隷へ、思う存分に報復する絶好の機会が訪れたというわけだ。
 私は太ももの上に置いている手にギュッと力を込めながら、さっき出掛ける直前の秋穂さんに言われたことを思い出した。
「私の計算違いで、貴方を辛い目に遭わせることになって、ごめんなさい……」
 そう言う彼女の表情に、嘘偽りは感じられなかった。
 そんなことを言われてもどうにもならない、と思わなくもなかったが、少しだけ気持ちが救われたのは確かだった。秋穂さんに付いていこうと思ったことを、ちょっとだけ後悔し掛けていた心は、彼女の一言ですぐに消え失せた。
 そこまで計算した上で言っているのだとしたら恐れ入るが、さすがにそれはないだろう。……まあ、ひょっとしたらという思いはあるけれど。
 この状況も実は計算通りで、さっきの一言によって私の忠誠心をより強固なものにし、かつ夏姫への憎悪をさらに燃え上がらせることが目的だったとしたら……。
 なんて、そんな考えが頭の片隅にはあったりする。
 もしそうだとしたら許せないが、しかし、それくらいのことが出来るような人でないと、レディースを乗っ取ることは難しいかも知れない。
 何十人も構成員のいるこのレディースを、策略だけで制圧するのは、相当な困難を伴うに違いないのだ。
 総長である冬子さんを目の前にしていると、余計に強くそう思ってしまう。
 冬子さんは異様に落ち着いた雰囲気を醸し出している人だった。
 他のレディース達とは違うものを持っているのだと、本能で悟らされてしまう。
 秋穂さんも似たようなところがあるけれど、彼女は口を閉じて黙っているとその辺にいるような女子高生でしかない。いや、まあ、秋穂さんほど可愛い女子高生なんて、そうそういないだろうけど、その美貌にしたところで、超高校級というほどではない。かなりのハイレベルではあるが、あくまでも一般の女子高生としての話だ。
 冬子さんは、違う。
 彼女の姿を眺めるだけで、異質なものを感じずにはいられないのだ。
 チラッと冬子さんの顔を盗み見るたびに、私は体感温度が僅かに下がるような感覚に襲われた。恐ろしいという訳ではない。むしろ、心が和らぐような、穏やかな気持ちにさせられるのである。
 ほとんど無表情でいるというのに、チラ見しただけでこんな風に癒されているような気がするのは、冬子さんの顔立ちが極めて精巧に整っているからだろうか……。
 冬子さんの視線が私に固定されているので、しっかりと観察することは出来ないが、どうも彼女の顔は完全な左右対称になっているように思える。
 最近まで、そんなことは当たり前だと思っていたというか、考えたこともなかったけど、普通は顔なんて結構歪んでいるものらしい、と聞いたことがある。私は自他共に認める美少女だけれど、鏡で自分の顔を観察してみたら、確かに左右で微妙な違いをいくつか見つけることが出来た。
 ところが、冬子さんの顔は、まるで人形のようにきっちりと整っている。
 どちらかというと、ツリ目に近く、細い目をしているのに、それでも見る者を和ませるのは、やはりそこに理由があるのかも知れない。
 彼女の腰まで届きそうな黒髪が、清楚な印象を与えるせいもあるだろう。見ているだけで目の保養になりそうなほど、艶やかで綺麗な黒髪だった。実際に手で触れなくとも、その手触りがサラサラしているだろうことを、容易に想像出来てしまうほどだ。
 茶髪のショートヘアにしている妹の夏姫も、髪を伸ばして色も黒に戻せば、あんな風に信じられないくらいに綺麗な黒髪になるのだろう。
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