第一話・優等生と不良女子

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学校であったエッチな羞恥体験談
 夏期講習が終わり、私は、疲れ切った身体を引き摺りながら、駅に向かって足を進めていた。
 高校に入ってから初めての夏休みも、勉強漬けでろくに遊ぶことも出来ず、たんたんと過ぎていく。
 中学受験を無事に終えて、県で一番の進学校に入学出来たのは良かったけれど、そこで落ちこぼれないようにするのは大変なことだった。なにしろ、県内中の中学校で、一番か二番目くらいに優秀な生徒が集まってきているのだ。生徒のレベルに合わせて、授業のスピードも半端じゃなく早い。中学校では断トツの成績を誇り、学校一の才女と言われていた私も、真面目に勉強しないと付いていけなくなるくらいだった。
 勉強ばかりの高校生活には不満があるけど、だからといって投げ出す気は毛頭ない。将来、どんな仕事に就くかはまだ明確には決めていないが、どういう職業を選ぶにしろ、学歴は大きな武器になることは間違いないからだ。それどころか、進路によっては必要不可欠にすらなるだろう。将来のための布石と思えば、勉強を投げ出すことは論外なのだ。逃げ出した先の末路は悲惨なものになる。たとえば……。
 私は駅に向かって繁華街の裏通りを歩きながら、道端に座り込んでいるヤンキーをチラッと横目で見た。
 そう。たとえばあのヤンキーだ。煙草を吸いながら、連れの女と下品な声で笑い合っている、いかにも頭の悪そうな姿。彼らの人生は底が知れている。誰にでも出来る仕事を低賃金でやらされ、社会に対して不満を抱えて生きていくのだ。
 私は、そうはならない。そのための努力はしているし、自分はそれなりに頭が回ると思っている。

 駅への近道のため、私はいつものように路地裏へと入った。ほんの数十メートルを抜ければ駅に直行できるので、よくここを通るのだけど、最初の頃は結構怖かった。このビルとビルの間の小さな抜け道には、もちろん街灯なんてものはない。ビルの間から漏れてくるネオンの光のお陰で、前が見えないというほどではないが、薄暗く足元が不確かで歩き辛いのだ。
 数え切れないくらい通り抜けてきたので、さすがにもう慣れたが、変質者が出たりするかもしれないという想いは、常に心の片隅にあった。それでも、いつ通っても誰もいないせいで、ここは誰も通らない私だけの道なんだと、いつしかそう無意識に思い込むようになっていた。
 だから、私が地獄に引き摺り込まれたのも、必然というべきかも知れない。いや、引き摺り込まれたというよりは、飛び込んでしまった、と表現するほうが正確だろうか。
 後から考えると、危険な裏道を毎日のように通り抜けていたことは、返す返すも愚かな行為だった。自分では頭が良いつもりでいて、危機管理を疎かにしているなんて、さすがに間抜けとの謗りを逃れ得ない。
 認めたくはないけれど、私もただの女子高生のガキでしかない、ということなのだろう。

 路地裏を半分ほど進んだところで、私は二人の女に出くわした。片方のセーラー服姿の女が、全裸で正座しているもう一人の女の髪を掴んで、何か偉そうに話し込んでいる。
 彼女達はまだ私には気づいていなかったが、不用意に近づいてしまったせいで、二人は同時に気づいて私の方を振り向いた。
 尋常ではない状況に、私は足を止めて立ち尽くす。路地裏には誰もいないと思い込んでいたため、咄嗟にどうすればいいか分からなくなる。
「なに見てんだよ、お前」
 可愛らしい声でガラの悪い言葉を発して、セーラー服の女が私を睨み付けてきた。
 よく見ると、髪は茶色に染めているものの、随分と幼く見える。高校一年生女子として平均的な身長である私よりも、頭一つ分は背が低い。子供特有の頬のふっくら感を残しているカワイイ顔から判断すると、彼女が中学生であることはほぼ間違いないだろう。
 にもかかわらず、私は彼女に睨み付けられて、恐怖と緊張で心臓をバクバクと高鳴らせていた。
 年が下だろうと背が低かろうと、不良は不良なのだ。
 一般人が、ヤンキーにしろヤクザにしろ、その存在を敬遠するのは、別に腕力が強いからとかそんな理由だけでは決してない。何よりも問題なのは、彼らの遵法意識が低いことだ。
 善良な一般市民には、失ったら取り戻せない生活がある。それは、人を一発殴って警察のご厄介になっただけで、簡単に崩れ去ってしまいかねないほどの危ういものなのだ。
 一方で、アウトローな人にはそんなことは関係がない。もちろん、彼らも塀の中に入るのには抵抗があるだろうが、この国では、ちょっと殴ったりしたくらいでいきなり実刑判決にはならないのである。
 つまり、一般人はヤクザな人種に対して、抵抗の手段を持っていないのだ。雁字搦めの法律によって軍隊を動かせない国が、不幸にも戦争を仕掛けられた場合、一方的に国土を蹂躙されるか、あるいは全面降伏するかしか道はない。
 皮肉にも、法律がヤクザやヤンキーの立場を強化しているのだ。
「おい、なに見てんだっつってんだろうが! シカトしてんじゃねえよ!」
「あ……」
 声を荒げる女子中学生に対して、私はまともに言葉を返すことが出来なかった。
 取っ組み合いになって負けるとは思わないが、進学校に通う私にはそんなことは許されない。殴られても、殴り返してはいけない。
 女子中学生に髪を掴まれ揺さぶられている女の人も、まともな生活を送っている人なのだろう。私よりもいくらか背が高いにも係わらず、全裸にさせられ正座しているというのは、さすがに情けないような気がするが……。
 女子中学生の視線から逃れるように、全裸の彼女に目を向けると、私はOLの制服らしき衣服が散らばっているのに気がついた。
 この人、OLなのか……。だとすると、女子中学生どころか私よりも、少なくとも三つは年上ということになる。
 こんな大人に対してこれほどの仕打ちをするなんて、この女子中学生は、本当の本当にタチの悪いヤンキーに違いない。
「べ、別に何も……」
 緊張でかすれそうになる声を、なんとかそれだけ絞り出して、私は元来た道を引き返そうと回れ右をした。けれども、震える足を一歩踏み出すと同時に、後ろから呼び止められてしまう。
「おい、待てよ」
 構わず走り出せばいいものを、私はバカ正直に立ち止まった。普段の心理状態ならば、追いかけられても逃げ切れるだろうとは思うが、震え上がっている今のこの状況では、上手くいくかどうか確信が持てなかったのだ。
 大体、ああいう人種というものは、例外なく無駄に自尊心が高い。自分の思い通りにならないことがあると、すぐにキレてしまうだろう。私が彼女の意に反して逃げ出した挙句失敗した場合、どうなるか。あまり考えたくはない。
 半泣きになりながら、女子中学生に背を向けたまま立ち尽くしていると、彼女が近づいて来る気配がした。
 彼女がどういうつもりで私を呼び止めたのかは、分からない。「チクッたりすんなよ」と軽く忠告するとか、「お前も見てけよ、こいつ」と面白半分にOLのリンチを見物させるとか、いくらでも可能性はある。だけど、私の思考を支配したのは、たった一つの、そして最悪の可能性だった。財布と生徒手帳を取り上げられた上、私も全裸にさせられて、OLさんの隣で正座させられる、という可能性。
 現時点では、そんなに確率の高いことではないと思うが、私は真剣にその可能性を心配し、恐怖した。実際に全裸で正座しているOLさんを目撃している分、リアルに想像出来てしまい、自分の顔から血の気が引いていくのがありありと感じられる。
「おい」
 女子中学生に後ろから肩を掴まれると、私の頭の中は真っ白になった。反射的にその手を振り払ってしまう。
「あ……」
 思わず私の口から間の抜けた声が漏れる。
 彼女にとっても、そして私にとっても運の悪いことに、持っていた通学カバンが彼女の顔に当たったのだ。それほど力は入っていないはずだが、ちょうど硬い角の部分が鼻に当たったらしく、女子中学生の鼻から鼻血がタラリと流れ出た。彼女は鼻を押さえながら、フラリと一歩後ろに下がり、呆然と立ち尽くしている私を見つめた。
「あ、あの……」
 何か声を掛けようとしたが、適切な言葉が見つからない。
「…………」
「…………」
 女子中学生は不気味なぐらい無反応で、無言だった。睨み付けるでもなく、ただ私を見つめ続けている。
 しばらくして、ようやく私はその真意を察した。
 覚えているのだ。彼女は私の顔を、頭に刻み込んでいるのだ。ここで逃げられても、後できっちり復讐できるように。
 そう悟った瞬間、私は身体を反転させて、脱兎のごとく逃げ出した。全速力で路地裏を引き返しても、今度は呼び止める声はない。後ろから罵声を浴びせられるのではないかと思ったが、それもなかった。
 もう顔を覚えられてしまったのだろうか。明日からどうすればいいのだろう……。全力で走っているのも相俟って吐き気が込み上げてきた。

 家に帰り着いた私の顔は、相当に蒼褪めていたようだった。心配そうに事情を聞いてくるお母さんに、洗いざらい今日起こったことを話すと、塾にはもう行かなくてもいい、と言ってくれた。
 お母さんの言葉は、完全に予想の範囲外だった。
 うちの塾は、半年分の授業料を前払いすると、いくらか割引があり、確かお母さんもその制度を利用しているはずなのだ。正確には知らないが、入学金と合わせれば何十万と掛かっているだろう。
 そんな大金を、あるかどうかも定かではない脅威のために、無駄にしてもいい、と言ってくれたのである。
 本当に酷い顔をしていたのだろうな、と思うと同時に、お母さんの優しさを実感して胸が熱くなった。
 感極まって私がグズグズ泣き始めると、お母さんは私を胸に抱きしめて、優しく頭を撫でてくれたのだった。

 翌日の学校で、生徒手帳を無くしていることに気が付いた時、私は頭をハンマーで殴られたかのような重い衝撃に襲われた。
 まさか、路地裏で……?
 充分にあり得る話だ。女子中学生の手を振り払った時や、全力疾走で逃げ出した時に、落としていても不思議ではない。
 だとしたら、名前も住所も通っている学校も、全て割れていることになる。
 私は泣きそうになりながら、「うう……」と一人で頭を抱えた。友達に相談するという手もあるが、まだ同じクラスになって友達になったばかりなのに、こんな深刻な話を持ち出されては、相手からすればハッキリいって迷惑な話だろう。それどころか、厄介な問題を抱えていると思われて、クラスで孤立しかねない。
 結局私は、不安に襲われながらも黙っていることにした。案外、自分の部屋にでも置き忘れているだけかも知れない、と自分に言い聞かせながら……。

 放課後になって帰ろうと思っていた時、いくつもの大型バイクのけたたましい排気音が、四方から学校を包み込んだ。嫌な予感に駆られ、教室の窓から様子を窺うと、案の定、昨日の女子中学生がバイクの後部座席に座っていた。それだけではない。何台ものバイクが、学校の外周を低速で周っている。私を待ち伏せしているのは明らかだった。
 バイクの運転手達は、ヘルメットなど被っておらず、暴走族が着るような特攻服に身を包んでいる。顔を良く見ると、私と同じ高校生くらいに思えた。確認できる限りでは、みんな女だった。いわゆる女版の暴走族、レディースというやつだろうか。
 中学生のくせにOLの身包みを剥がすくらいだから、ただの不良ではないと思っていたが、まさかレディースだったとは……。
 まだ教室に残っていた半数くらいのクラスメート達が、口々に騒ぎ立て始める。彼らの声にはいくらかの不安が混じっていたが、大半は何かの事件を期待して面白がっているのが感じられる。
 それに苛立っている余裕は、私にはない。とにかくどうすればいいかということで、頭が一杯だった。まさか校内に突入してきたりはしないだろうが、早くなんとかしなければ、と気持ちは焦るばかりだった。

 小一時間ほどオロオロして出した結論は、結局、教師に助けを求めることだった。最初に思い付くべきだったかも知れないが、動揺している上に、どうやって彼女の目を盗んで逃げ出すかということばかり考えていて、なかなか他のことに頭が回らなかったのだ。
 職員室へ行くと、教師達も騒然としているのが一目で見て取れた。警察に連絡を取っている様子はない。
 どうにも頼りなさそうで不安にさせられるが、他にどうしようもない。しかし、思い切って担任の先生に事情を話すと、予想よりも遥かに酷い反応が返ってきた。
「君か。君のせいか。なら、あの子達と話し合って、早く帰らせなさい。生徒同士のイザコザは、自分達で解決してもらわないと、困るよ、君」
 一瞬、聞き違いかと思った。
 何か言い返そうと口を開きかけたが、緊張しているのと、頭に血が上っているのとで、上手く言葉に出来なかった。
 ふと職員室が静まり返っていることに気付き、周りを見渡してみると、教師達がみんな私を見ているのが目に入った。みんな、ただ眺めているだけで、私に助け舟を出してくれる気はないらしい。
 担任の言葉が、ここにいる教師達の総意だと分かると、私は居た堪れなくなって職員室を飛び出した。

 学校の周囲をうろついているバイクの音を耳にしながら、私は日が暮れるまでトイレの個室に篭もっていた。いつの間にか、バイクの音は聞こえなくなっている。それでも念のためしばらく待ってから、トイレを出た。
 近くの教室を覗き時計を見ると、もう七時を過ぎていた。部活動もとっくに解散しているようで、校内に人の気配はない。教師連中も私のことは放ってさっさと帰ってしまったようだった。もはやあの人達に何を期待しても無駄だし、その気もない。
 早く帰って、明日からはお母さんに送り迎えをしてもらおう。事情を話せば、きっと分かってくれる。とりあえず、家に帰ろう。
 昇降口の扉はカギが掛かっていたが、勝手に開けてそのまま出て行くことにする。生徒を見捨てた代償としては安いものだろう。
 念のため耳を澄ませて辺りの気配を窺ってみたが、やはりバイクの音はしなかった。さすがに、何時間も待ち伏せする気力はなかったのだろうか。あるいは、私がすでに帰ってしまったとでも思ったのかも知れない。
 さらに念には念を入れて、正門からではなく裏門から出て行くことにした。我ながら慎重すぎると思ったが、それでも門を出る時は緊張した。

 学校を出て最初の曲がり角を折れると、道路の先で数人が固まって話をしていた。部活帰りの生徒が、帰り道の途中で話しに花を咲かせているのだろう、と私は軽く考えて歩き続けた。近づくにしたがって、夜の暗闇の中で人影がはっきりしてくる。最初は、話し声や気配の割には影が多いな、と思っていた。近づいてより見えるようになると、ずいぶん大きな影だな、と呑気に考えた。それが大型バイクの影だと気づいたのは、複数の人影がこっちに向かって駆けて来た時だった。
「おい! いたぞ!」
「捕まえろ!」
 突然のことに硬直している私は、いとも簡単に取り押さえられてしまう。相手は全員女だ。あの女子中学生の仲間にしては、やはりみんな私と同じくらいの高校生に見える。私と同じとはいってもそれは年齢だけの話で、黒髪セーラー服の私とは違い、彼女達は茶色や金色に髪を染め、いかにも暴走族ですと言わんばかりの特攻服を着ている。
 不良達を町で見掛けるだけだった時は、嘲笑と侮蔑の対象でしかなかったが、いざ牙をこちらに向けられると、紛れもない恐怖の対象になっていた。
 これから自分がどうなるのか見当も付かず、恐ろしくて歯がカチカチと音を鳴らす。
「てめえ、コラ! 抵抗すんな! 力入れてんじゃねえよ!」
 怒鳴りつけられて、初めて気づいた。無意識に逃げようとしていたのか、掴まれている手に力が入っていたようだった。
 この期に及んで逃げ切れるはずもない。私は服従の意を示すように慌てて力を抜いた。
 にもかかわらず、不良の一人が私のお腹に拳をめり込ませた。抵抗したペナルティーのつもりなのだろうか。いずれにしても、これが私の生まれて初めて受ける暴力だった。
「うっ」
 強烈な鈍痛に息が漏れる。苦痛に耐えられずその場で崩れ落ちると、掴まれている腕を引っ張り上げられ、無理矢理立たされる。
 あまりにも理不尽な暴力に、目尻から涙が零れ落ちた。それを見た不良達の間から忍び笑いが起こる。
「泣いてんじゃねえよ、バーカ」
 底辺だ何だのと馬鹿にしていた連中に泣かされてしまい、悔しくて情けなくて、涙がポロポロと流れ落ちていった。

「ああ、こいつこいつ。このバカだよ、あたしを鼻血ブーにしてくれた大バカは」
 散々不良連中に小突かれた後、ようやく昨日の女子中学生が姿を現した。どうやら彼女は別の場所で私を張っていたらしい。
 私の泣き顔を見ると、彼女は上機嫌で私の頬をペチペチと軽く叩いた。
「なに泣いてんの? 地獄を見るのはこれからだっつの」
 心底肝が冷えるようなことを平然と言い放つ。
「あ、ああ、あの……」
 私は必死になって謝ろうとするが、思うように舌が動かない。
「ん? なに? 言いたいことがあるなら言ってみ?」
「ご、ごめ、ごめん、なさい。ご、ごめんなさい」
「あ、それね。その話ね。その話はさー、あたしらのアジトで聞いてやるよ。ちょっと付き合いなよ。そこでワビ入れてもらうからさ。わかった?」
 ここで「嫌です」と言ったところで、強制連行されるのは目に見えている。
「分かったのかって聞いてんだろうがよー! どうなんだよ、おい!」
 私は震えながら、小さく「分かりました」と呟くように言った。
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