第一話・世紀末

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学校であったエッチな羞恥体験談
 21世紀、末。
 学校の帰り。
 私は駅のホームで電車を待ちながら携帯をいじっていた。
 下品なおっさんが私の下半身をチラチラと盗み見している。短いスカートから覗く美少女の太ももが気になるらしい。
 よくあることだ。思うところがないわけではないが、いちいち恥ずかしがっていても相手を喜ばせるだけだろう。睨み付けて追い払うのは労力の無駄。無視が一番。
 ……時間になっても電車は来ない。
 昔、日本が没落する前の頃、つまり21世紀中頃までのことだけど、電車のダイヤはかなり正確だったらしい。人身事故なんかがあれば別だが、それはどうにもならないことだろうから除外するとして。もちろん普通に遅れることもあるけれど、ごくまれで、遅れたとしてもせいぜいが数分のことだとか。
 私が生まれる前のことだから、実際に体験したことはない。なので、私としては想像がしにくい。その手の話を聞いても、過去を美化しているだけじゃないのか、とすら思う。電車が高確率で時刻表通りに来るだなんて、夢みたいだ。
 現に今はもう5分ほど電車が遅れている。人身事故があったわけじゃない。いつもこんなもの。
 原因はまあ色々とあるのだろうが、原因の原因ならだいたい分かっている。
 駅員や運転士の知識・技量不足。マニュアルの不備・不徹底。電車や線路の老朽化・整備不良。そんなところだろう。
 国民の足とも言える電車がこの体たらく。交通機関だけがこんな有様ならまだ救いがあるのだけれど、残念ながらこれが今の日本の姿なのだった。停電や断水ですら日常茶飯事。この国のライフラインはもはや後進国と変わらない。
 いくつかの工業分野ではなんとか先進性を保っているが、いつまでのことやら。いずれ科学技術においても優位を失う日が来るだろう。それも近いうちに。
 誰もが分かっていることだ。今のままでは更なる転落は避けようがない。
 国内の優秀な技術者が1日に何人も亡命していき、代わりに外国からは犯罪者が次々と不法入国してくる。
 誰かがなんとかしなくてはいけない。でも、分かりやすい完全無敵のヒーローなんて現れるはずもない。
 だから自分たちでなんとかしようとして地下組織が暗躍する。まずは脆弱な政府を転覆させるようと、テロ活動に励む。そのせいで治安は悪くなる一方だ。
 けど、それでも、今の政府は打倒すべきだろう。
 日本を再生させるためには、まず、九州と北海道の独立政権を排除して日本を再統一する必要がある。弱腰の現政権には到底不可能なことだ。それを可能にするには、新たな中央政権を打ち立てるしかない。
 この国の行く末に思考を巡らせながら私は携帯メールを送信した。

 送信完了と表示された画面を数秒ほど見つめていると、遠くから爆発音が聞こえてきた。
 爆破テロだ。
 何気なく周囲の様子を探ってみる。
 周りの人はざわめいているものの、それほど混乱してはいなかった。
 当然だろう。国内の爆破テロなんて毎日のようにニュースで流れている。自分たちが巻き込まれるのならともかく、遠くで爆発が起こったくらいなら、驚きこそすれパニックになる理由はない。
 私はゆっくりと携帯から顔を上げて、迷わずまっすぐに爆発元を見つめた。
 高層ビルが立ち並ぶ周囲と比べても頭一つ高いビルに、視線を固定する。ビルというかホテルなんだけど。
 死根ホテル。全国的に名が知られている格式の高いホテル。その真ん中辺りから大きな煙が上がっていた。
 さすがに死根ホテル周辺の人たちは慌てているようだ。駅からはだいぶ距離があるため、詳しい状況は分からないけれど、煙の勢いからだけでも、かなり大規模な爆発だったことが見て取れる。
 周りの人たちがビルに注目しているのを確認してから、私は唇の端を吊り上げた。
 犠牲者の中には、腐り堕ちようとしているこの国で尚も弱者から金を巻き上げている上流階級の者が、多数含まれていることだろう。
 たまらなく愉快だった。周囲に人がいなければ大笑いをしていたかもしれない。
 自分のことしか考えずに他者から搾取するばかりの人間なんて、死ねばいいのだ。殺されても文句の言えないことを彼らはしているのだから。
 ……まあ、もっとも。
 あの爆破は私がやったことなんだけど。
 ついさっき送ったメールがきっかけとなり引き起こされたことだ。
 携帯電話から特定の信号を送ってやれば、あらかじめ仕掛けておいた爆弾が作動する仕組み。単純な方法だが、防ぐのは困難。ボディーガードを数人雇ったくらいではとても対応できないだろう。
 私がこれまで爆殺してきた人の数は、先月でちょうど100人となる。
 今回の仕事で5人くらいは増えている、かな? 後で確認してみないと何とも言えないけれど。
 まあそんなことはどうでもいい。
 私は携帯メールを新規に作成した。
 爆破任務が成功した旨を暗号で簡潔に打ち込んで、送信。
 別にもう爆発は起きない。これはただの報告。とある地下組織に属している私は、常に上司への報告を欠かしてはならないのである。
 とりあえず、今日の仕事はこれで終わり。標的はとっくに死んでいることだろう。日本の技術を他国に売り渡そうとしていた死根重工の幹部が、爆心地にいたはず。即死は免れない。
 標的が死んでいるのはいいとして、おまけでなるべく多くの上流階級の人間も死んでいるといいけれど。
 自業自得。因果応報。
 しかし……。
 ついでに従業員まで死んじゃってたら、ちょっと悪い気はする。死根ホテルの従業員とは言っても、所詮はサラリーマン。賃金労働者だ。とてもじゃないが上流階級とは呼べない。彼らが罰せられるべき理由はどこにもない。
 だけど、これも統一革命のため。仕方がない。必要な犠牲だったのだ。安らかに眠ってください。
 さて。
 やっと電車が来た。
 学校へ行こう。

 授業を終えて、再び電車に乗る。
 学校では今朝の爆弾テロがそこそこ話題になっていた。私の使っている通学電車が事件現場の近くを通ると知っていた友達が、色々と尋ねてきたりもした。
 私は、見たよー恐かったー、と答えておいた。
 かなり演技が入っていたけれど、意味のない遣り取りってのは嫌いじゃない。というか、けっこう楽しい。地下組織で殺伐としたことだけをしていたら、気が滅入ってしまうし。
 平和な時代に生まれていたら、私もお気楽な女子高生になっていたのだろうか。政府に怒りを感じることもなく、どころか意識することもなく、馬鹿話を心から楽しめていたのだろうか。
 まあ、そうだったらそうだったで、あるいは別のことに不満を感じていたのかもしれない。おそらくは今よりも遙かに身近で、しかもどうでもいいことに対して。客観的には大したことがなくても、本人からすればすごく重要なことだったり。そんなことに悩んでいられること自体が贅沢であるとは気付かずに。
 有り得る話だと思う。
 私が実際に接触したことのある上流階級のクズどもは、とんでもなく恵まれた環境に生まれてきたのにもかかわらず、どいつもこいつも現状に何かしらの不満を抱えていた。今でも充分以上に豊かな生活を、さらに良いものにしたい。そう願ってやまないのだ。
 彼らのような醜い根性が私の中に眠っていないとも限らない。
 考えたくはないことだ。とても許せることではない。
 自分がブタどもと同じ精神性を有していると判明したら、私は躊躇なく拳銃で己の頭をぶち抜くだろう。生き恥を晒すくらいなら死んだ方がいい。
 ああ、でも、銃の扱いは得意じゃないんで、失敗するかもしれないから、誰かに頼んで撃ち殺してもらった方がいいか。相手を言いくるめるのは大変だろうが、説得は得意だ。
 得意と言えば爆薬だけど、身体が粉砕されるのは好ましくない。せっかく美少女に生まれてきたのだから、美少女として死にたいものだ。
 生きたくないという欲求と、綺麗なまま死にたいという欲求は、なんだか矛盾しているように感じるけれど、実のところ別に相反はしない。自殺者って結構な割合で身綺麗にしているらしいし。そこは私も同じ。
 しかし、拳銃自殺でも、威力がありすぎると頭部が飛び散ったりするかもしれない。かといって、口径が小さすぎたら死にきれなかったりするかもしれないし、なかなか難しいところだ。どういう拳銃なら頭に穴を開けるだけで確実に死ねるのか、後で調べておこう。
 まあ、統一革命の精神を忘れなければ、自殺する必要もないのだけれど。
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