第十一話・クルル謁見その1

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 王都に帰り着いたクルルは、すぐさま第一皇子オイゲンに謁見を申し入れた。
 戦闘前に調査をした時点で、崩壊した盗賊団の残党がどこへ逃げ延びていくかは想定している。討伐隊を再編成してもう一度出撃させてもらえれば、きっとアンジェリカを助け出すことができるだろう。
 事情説明を求める軍上層部を飛び越えての謁見は、自分だけではなく、今後のアンジェリカ姫の覇道にも少なからず影響があるだろうが、今はそんなことを気にしていられる状況ではなかった。
 アンジェリカが盗賊に連れ去られてから、すでに六日が経っている。本来ならば五日で帰ってこれる距離だったが、帰還中に百人隊長たちが責任の押し付け合いを始め、行軍が丸一日ほど滞ってしまったのだ。
 特に、シェリス襲撃時の警備担当をしていた2人の百人隊長は、常日頃から抱いていたお互いの不満をぶちまけ合い、同士討ちにまで発展しかねないほど危険な状態となった。
 最年長にして最先任のアンドレアス=ダールトンがそれを見かね、すべての責任は自分が負う、と言い出してくれなかったら、クルルは今も王都を目指して帰還中であったかもしれない。最悪の場合、同士討ちに巻き込まれて死んでいたことも有り得た。
 ダールトンには感謝してもしきれないが、彼は現在、獄中に繋がれる身となっている。王女を捕らえられた責任を取ると言い切ったからには、まず間違いなく斬首されてしまうだろう。
 クルルはなんとかして彼を助けたかった。しかしアンジェリカの兄との謁見は、ダールトンの助命が目的ではなかった。
 アンジェリカ隊の戦功に貢献しただけでなく、命を張ってまで隊を帰還させてくれた彼の命を救うことができるのは、おそらくアンジェリカ姫だけだろう。クルルがどれだけオイゲンに懇願したところで、移民の子孫であるダールトンがそう簡単に許されるはずはない。ならば、まずはアンジェリカ姫を助け出し、しかるのちに王女としての権力を使い彼を救ってもらうしかない。
 やることは決まっていた。アンジェリカの兄にして第一王位継承者のオイゲン=アールストレイムに再出撃の許可を貰う。それだけだ。単身で夜襲を仕掛けてきたあの盗賊の武力は脅威だが、奇襲された時とは違い、今度はこちらもそれなりの準備ができる。先日のようにはいかないだろう。
 それより問題なのは、兄オイゲンと妹アンジェリカの兄妹仲だった。優秀なアンジェリカは、オイゲンに妬まれ、嫌われている。果たして討伐隊出撃の許可は下りるのか。いくらなんでも見殺しにされることはないだろうと思いつつも、クルルは一抹の不安を抱いてしまうのだった。

 オイゲンとの謁見が叶うまで、さらに一日を要した。アンジェリカが捕らわれてから七日。復讐心に燃えた盗賊たちに、今頃どんな仕打ちを受けているのだろうか。胸を締め付けられるような思いに囚われながら、クルルは玉座の間に通された。
「え?」
 重々しい扉を開けて足を踏み入れた途端、思わず目を見張る。役人や衛兵など、少なくとも五人以上は付き人がいるだろうと思っていたが、玉座の周りには誰もいなかった。いくら部屋を見渡してみても、従者を視界に入れることはできない。
「何をしている? そんなところでボーッとしてないで、もっと近くまで寄れ」
 玉座に腰を下ろしている第一皇子オイゲンが、尊大な口調で言った。父王が病床に伏した途端に権力を握って以降、彼は堂々と玉座に座るようになっていた。
「は、はいっ、失礼致しましたっ」
 クルルは慌てて足を進めた。玉座を列席者よりも高みに押し上げている小階段の前で止まり、その場に平伏する。
「このたびは謁見をお許し頂き――」
「ああ、そういう堅苦しい話はよい。いつも聞かされていてうんざりだ。もっと近くに来い」

 オイゲンは気安い仕草で手招きする。
「ち、近く、でございますか?」
 クルルは戸惑いながら面を上げた。
 遠くからオイゲンを眺めたことはあるが、これほどの近距離で目にしたことはさすがにない。丸々と太った体型をしていることくらいしか遠目では分からなかった。容姿はどうなのだろうか?
「……っ」
 初めてオイゲンと目を合った瞬間、なんと醜い顔かとクルルは眉を顰めたくなった。本当にアンジェリカと血を分けた兄妹なのか。不敬ながら疑いたい心境に駆られる。
 目玉が浮き出ているかのような気色の悪い瞳。出来物の溢れた肌。腫れぼったく紫掛かった唇。どれを取っても醜悪と言う他はない。身に纏っている華麗で優雅な衣装が、顔面の見苦しさをより引き立てていた。
 クルルは恐縮するフリをして視線を落とした。とてもではないが長々と直視してはいられない。
「私のような平民が、これ以上 殿下に近寄ることなど……」
「お前はアンジェリカの側近なのだろう? 確かクルルと言ったか? ある程度の事情は聞いておる。遠慮することはない。余のそばまで来いと言うておろう」
「……で、では」
 できることならば、見ているだけで不快にさせられるような醜男とは距離を保ちたかったが、ここまで言われては逆らえない。
 クルルは小階段を上り、玉座の間近まで歩んだ。ひれ伏そうとして腰を屈めたが、オイゲンの手によって制される。
「よい。そのまま立って楽にしておれ。いちいち頭を下げていては話がしづらいであろう」
「は、はい。お心遣い感謝致します、殿下」
 口では礼を述べながらも、内心では鼻を摘みたくて仕方なかった。玉座の周囲にはオイゲンの下劣な体臭が立ち込めていた。まさかそのせいで周りに従者がいないというわけではないだろうが……。
 全身を上から下まで舐め回すように眺めてくるオイゲンの視線のせいで、余計に居心地悪く感じる。
「さて。何やら余に直訴したいことがあるようだが、どんな用件だ?」
 そんなことは考えるまでもないだろうに、わざわざ言わせずにはいられないところが権力者らしい、クルルは思った。相手に懇願させることによって、自分の優位性を確認したいのだろう。
 王族でありながら気さくで人間味溢れるアンジェリカがどれだけ特別な存在なのかを、クルルは改めて認識した。
「ではお聞きください、殿下。アンジェリカ様が盗賊に捕らわれたという話は、すでに殿下のお耳にも入っていることと思います。そこで、すぐにでも姫様をお助けするため、討伐隊を出撃させて欲しいのです。今日はそのために殿下の貴重なお時間を頂戴致しました」
「ふむ。そんなところであろうな。しかし、クルルよ」
「は、はい」
 先程からじろじろと眺め回され、どうにも気後れしてしまう。クルルの頭に浮かぶのは宮廷の噂だった。曰く、オイゲン殿下は女遊びが過ぎる道楽者。それだけではない。一度抱いた女は例外なく殿下の虜になるなどと、信じられないような噂まである。
 見た目からは想像も付かないことだが、もし噂が真実だった場合、オイゲンは性技に長けているということになる。それが何だかおぞましく思え、クルルは背中が総毛立つような感覚を覚えた。
「アンジェリカを助けるのはよいとして、それで余がどんな見返りを得られるというのだ?」
「み、見返り、ですか?」
 反射的に聞き返してしまう。予想もしなかった言葉だった。
「うむ、見返りだ。あの傲慢で口うるさい妹がこのまま死んだとしても、余は何の痛切も感じぬ。むしろ清々するくらいだ。軍を出してアンジェリカを救うことによって、お前はどう余に報いてくれるのだ?」
「…………」
 信じられない言葉の数々にクルルは反応することができなかった。アンジェリカが兄に疎まれていることは知っている。お姫様らしくなく快活で気力に溢れたアンジェリカが目障りなのだろう。それは分かる。だがまさか、死んだ方がいいとまで思われていたとは……。
 クルルは動揺を抑えきれないまま口を開いた。
「わ、私ごときでは力不足に過ぎるというものですが……千人隊長の副官として、国家と殿下のために、この身を削ってでも微力を尽くす所存です」
「違う、違う。そうではない。臣民が余のために働くのは当然のこと。そんなことは言うまでもないであろう。余が聞いているのはな、クルルよ、お前個人として何ができるのかということだ」
「私、個人? 組織の一員としてではない私には、何の力も……」
「ならばアンジェリカには、かの地で果ててもらうしかないな」
「ア、アンジェリカ様は殿下の妹でございましょう? それをお見捨てになるなんて」
「知ったことではない」
「そんな……」
 クルルは言葉を失った。何を言ってもオイゲンは軍を出す気がないのではないかと、絶望が足元に忍び寄る。だが諦める訳にはいかない。今この時にもアンジェリカは自分の助けを信じて待っているはずなのだ。
「殿下のためならばどんなことでも致します。ですから、どうかお力を」
「そうだな。そこまで言うのなら、聞いてやらないこともない」
「ほ、本当ですかっ!」
「うむ。余の命令に絶対服従するというのならな」
「はい。私は王国の臣民。元より服従を誓っております」
「そうか。ならば服を脱げ」
「…………。……え?」
 オイゲンの口からさらりと発された言葉にクルルは呆然となった。
「どうした? 余の言うことが聞けぬというのか?」
「い、いえ……ですが……」
「よし、分かった。お前の忠誠心がどの程度のものか、よく分かった。下がってよい。余は忙しいのだ。これからアンジェリカの国葬の準備をしなければならぬ」
「殿下……」
 クルルは息を呑んだ。オイゲンは最初から身体目当てで謁見に臨んだのだ。しかも、この場で戯れに興じるつもりらしい。玉座の間に家臣や従者が控えていない理由がこれでようやく分かった。
「何だ? もう用は済んだ。さっさと出て行け。それとも、余の命令を遂行する気にでもなったのか?」
「…………」
 数え切れないほどの美女を後宮に囲っているオイゲンが、なぜ自分を抱きたがるのか。その答えに辿り着いた時、クルルは眩暈を覚えた。
 オイゲン=アールストレイム。王国の歴史に残るほどの無能者。陰でそう言われているこの男は、アンジェリカの腹心である自分を汚すことで、有能極まる妹への劣等感を慰めようとしているのだ。
 外見だけでなく心まで腐り切っている男に自分から身体を差し出すなど、考えるだけでもおぞましいことだった。
 しかしクルルに選択の余地はない。
「わ、分かりました、脱ぎます」
「別に無理をする必要はないのだぞ? 嫌ならしなくてもいい」
「嫌じゃ、ないです。やらせてください、お願い致します」
「ふむ。そこまで言うのなら、好きにするがよい」
「ありがとうございます……」
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