第十一話・お姫様の願い

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 猛然と侵攻する帝国軍に対して、王国軍は頑強な抵抗を続けた。王国存亡の危機に際し、王国の兵士達はほとんど逃亡することもなく戦いに身を投じていった。負け戦だと分っていながら逃げ出さないその勇気と忠誠心は、間違いなく賞賛に値するだろう。……俺は真似する気にはなれないが。
 帝国軍が苦戦した一因はルビィ将軍にもあった。占領した砦に駐留していた際、賊に襲われた彼女はアヌスを犯され肛門裂傷を負った。傷付いた彼女は軍の指揮にも精彩を欠き、防衛線を死守する王国軍を攻めあぐんでいた。……もちろん、将軍のアヌスを傷付けた賊というのは俺のことだ。
 しかし結局のところ、戦線の膠着は三日しか続かなかった。肛門裂傷の回復が進み、断続的に続く痛みから解放されたルビィ将軍が、ようやく指揮統率に集中できるようになったのである。ルビィは全軍を一旦後退させた後、自軍の再編成を行い、夜明けと共に全面攻勢を開始した。帝国軍はそれまでの苦戦が嘘のように王国軍を粉砕した。
 ルビィ将軍の軍事的才能はあまりにも突出しすぎていた。わずか三十分にも満たない激突を交わしただけで、王国軍は蜘蛛の子を散らすかのように胡散したのである。こいつは放っておいたらそのうち世界を征服してしまうかも知れないな、とすら思う。こんな恐ろしい女のアヌスを犯した奴は、一体誰なんだ? 怖いもの知らずにも程があるだろう。…………よく考えたら俺だった。我ながら無謀なことをしたものだ。
 戦場で次に行われたのは、凄惨極まる残党狩りである。ここで皆殺しのルビィの渾名が全くの誇張でないことを、俺は嫌というほど思い知らされることになった。彼女は兵士達に対して、敵の降伏を認めることを一切禁じていた。敵兵を尽く根絶やしにしようとすれば、当然、敵兵は必死の抵抗を試みることになる。いくらルビィが苛烈な掃討を行おうとも、至る所で自軍にも被害が出るのは必然だった。それでも彼女は捕虜を認めない。
 皆殺しを命じる時に邪悪な笑みを浮かべている彼女を前にすると、配下の各部隊長が誰も反論できないのもよく分かる。戦場での彼女は、下手なことを言うと自分まで殺されかねないような、そんな恐ろしいまでの空気を身に纏っているのだ。まんぐり返しで俺に肛門を穿り返されていた時とはまるで別人のようだった。
 王国軍を完全に撃破すると、帝国軍は一般国民から略奪の限りを尽くしながら進軍した。行く先々で町を焼き、金品を強奪し、若い女は例外なく捕らえられ、長い遠征で飢えた兵士達に嬲られる。ルビィ将軍はそれらの蛮行を黙認するどころか、むしろ奨励さえして猛る兵士達を高笑いしながら煽っていた。

 ルビィ将軍が王国を手中に収めてから一夜が過ぎた。王だけが座ることを許されていた玉座は、今やルビィの占有物と化しており、彼女は足を組んで玉座に踏ん反り返っている。城下では、彼女の命令の元で、王国民への激しい弾圧が行われていた。
 正式に軍師待遇で帝国軍に迎え入れられた俺は、旧王城であり現帝国の一城となったこの城で、広々とした一室を与えられていた。椅子にしろベッドにしろ常備されているワインにしろ、全てが上流貴族でしか享受できないような豪華さだった。


 俺はその分不相応な部屋で、お姫様がここに連れて来られるのを待ち構えていた。ルビィ将軍を止めるため俺にアヌスを差し出した、あの純粋無垢な王女様を待ち受けているのである。もっとも、今はただの元王族でしかないが。
 ルビィに「尋問」された後に俺の部屋へ来ることになっているので、そろそろのはずだ。元お姫様は俺の顔を見た時にどんな反応をするのか、ちょっと想像は出来ないな……。穏やかで和やかな性格をしているが、さすがに俺の気紛れで王国が滅び去ったとなれば、恨み言の一つくらいは言ってくるだろう。尻穴まで差し出した挙句がこの結果では、人が変わったかのように俺を罵ってきても不思議ではない。
 フカフカのベッドに腰を下ろし、彼女に対してどう反応しようかと考えていると、扉の向こう側からコンコンと乾いた音が聞こえた。
「開いているぞ。入れ」
「失礼します!」
 警備担当の兵士が声を上げながらドアを開けた。彼は俺の部屋に入ってくると、縄を引いて後ろにいた女を手繰り寄せた。縄で拘束されてフラフラした女の頼りない歩き方が気に入らないのか、兵士は感情を剥き出しにして女を怒鳴り付けた。
「グズグズするな! また殴られたいのか!?」
「ひっ……す、すみません……」
 女は怯えて肩を縮こまらせた。いそいそと部屋に入ってくる彼女の体は、薄いボロ布を纏っているだけで、手を縄で縛られ不自由を強いられていた。
「セ、セッツ様……」
 彼女は俺に気付くと愕然とした表情になった。彼女こそ、この王国のお姫様だったイリーナ・フォン・ミュッケンベルガーである。
「おい、お前はもう下がっていいぞ」
 兵士に向かってそう言うと、彼は一礼してすぐに退室した。
 ドアが閉じて二人っきりになると、俺は彼女が何かを言い出すまでジッと黙っていた。彼女の第一声に興味があったのだ。
 しばらく沈黙が続いてから、彼女は恐る恐るといった様子で口を開いた。
「セッツ様、ご無事で何よりです……」
 一瞬、彼女が何を言っているのか分からなかった。それほどまでに予想外の言葉だった。皮肉ではないかという考えが頭を掠めたが、彼女がいくら怒っていたとしてもそんなことを言うタイプではないことは明らかだった。
「あ、いや、まあな……。お前は、大変そうだな……」
「ええ、まあ……」
 彼女は目を伏せて弱々しく答えた。
「…………」
「…………」
 空気が重かった。この前会った時とはだいぶ状況が違うが、彼女といると調子を狂わされるのは変わらないようだった。
「とりあえず、入り口に突っ立ってないで、こっちへ来いよ」
「はい」
 彼女は床に垂れ下がった縄を引き摺りながら、ベッドに腰掛けている俺の目の前まで来た。痛々しい姿だった。前の豪華な衣装とは似ても似つかない貧相なボロ服を着て、両手は荒い縄で縛り付けられている。ルビィ将軍に散々虐められたのか、顔からは疲労の色が滲み出ている。
 俺は縄を解きながら彼女に言った。
「王国が滅んだからには、もうお前も王族ではないんだよな。これからはお姫様でも王女様でもなく、イリーナって呼ぶことにするぞ」
「……は、はい」
 俺の挑発にも乗らず、イリーナは控え目ながらも返事をした。まさか本当に俺のことを憎んでいない訳はないだろうに、一体何を考えているのやら……。
「言いたいことがあるのなら、言ってもいいんだぞ? 『この売国奴!』とか『死ね!』とか言われても、怒らねえからさ」
「べ、別にそんなことは思っていません。ただ……」
 イリーナは一旦言葉を切って、言い難そうにしながら俯いた。すぐに顔を上げて、潤んだ瞳を真っ直ぐ俺に向ける。
「ただ、王国の民が虐げられているのだけは、見過ごすことが出来ません。セッツ様、どうか民だけは救って頂けないでしょうか?」
「…………」
 この期に及んで、イリーナは自分のことよりも国民のことの方が気掛かりらしかった。これから自分がどうなるか、心配ではないのだろうか? 自分の今後がどうでもよくなるほど、国民のことを想っているとでもいうのか?
「お前、今日にでも処刑台に上ることになるかも知れないっていうのに、よくそんなことを言ってられるな」
「それは……怖いです。私だって、死ぬのは怖いです。けれど、王族には民のことを第一に考える義務と責任があります。今は私ひとりの命など気にしている時ではありません」
 相も変わらず、彼女は純粋培養された正義感と使命感に燃えているようだった。
「国を思う気持ちには敬意を表するけどな、その国自体がもう滅んじまったんだぞ?」
「……確かに王国は滅亡しましたが、国民が消えてなくなった訳ではありません。こうしている今も、ルビィ将軍の蛮行に民が犠牲になっているのです。セッツ様、貴方は帝国軍の軍師になったと聞きました。せめてこれ以上の虐殺を止めてもらうよう、将軍に働きかけてはもらえないでしょうか?」
「ルビィに借りを作るのは気が進まねえな……」
「お願いします、セッツ様」
 イリーナは裏切り者の俺に対し、頭を下げて懇願した。
 そうか。彼女が恨み言をぶつけてこない理由がようやく分かった。こいつは、国民を救うというそれだけのために、俺の裏切りに対して文句を言わないようにしていたのだ。本来ならば、今ごろ泣きながら俺を問い詰めたい心境だろう。それでも、自分ではなく他人のために、しかも見も知らぬ平民達のために、彼女は自分の感情をねじ伏せて俺に頭を下げているのだ。恐ろしいほど民への慈愛に満ちた女だった。
 少し、ほんの少しだけではあるが、この女を裏切ったことを後悔している俺がいた。だというのに、股間の一物は激しく勃起している。俺がルビィ将軍に話を付けることへの交換条件として、彼女の肉体奉仕に期待せずにはいられなかった。
 膨らんだ俺の股間を見て、彼女はハッと息を呑んでから、観念したように表情を固くした。
「国民を救いたいのなら、分かっているな?」
「……はい」
 イリーナは消え入りそうな声を上げながら頷いた。
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