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催眠エロ小説・強制援交 前編



 あんなことをしなければ良かったと後悔するのはよくあることだと思う。そのたびに今度は間違いを犯さないようにしようと考えるのだけど、同じような失敗を繰り返してしまうのが常だ。それはなにも私に限った話ではないだろう。
 ラブホテルの一室。今日も私はバスルームで愚かな行為をするための準備をしていた。ボディーソープの染み込んだスポンジで全身を擦っていく。
 家を出る直前にもお風呂に入っているので、念入りに身体を洗う必要はないのだけど、まあこれは気分の問題だ。これから男と抱き合うのだから、少しでも綺麗な身体にしておきたいと思うのはおかしなことではないだろう。たとえ、相手がついさっき会ったばかりの中年男性だとしても。
 まだ中学三年生でしかない私が、父親に近い年齢の人とラブホテルに入る理由なんて一つしかない。お金だ。脂ぎった中年の男性に身体を差し出し、お金を得る。つまりは援助交際。
 今回が初めてというわけじゃない。もう数え切れないほどの経験を重ねてきた。真面目で大人しい私がこんなことをしているだなんて、クラスのみんなは想像もしていないに違いない。
 私は蛇口を捻り目を瞑った。熱いシャワーが降り注ぎ、全身を泡まみれにしているボディーソープが洗い流されていく。どれだけ清潔にしようとも、私の身体が別の意味で汚れている事実は消せない。それは分かっているけど、シャワーを浴びるのは純粋に気持ちが良かった。
 ラブホテルのバスルームはそれなりに広い。広いと言っても知れてるが、私のボロい家のお風呂に比べれば充分に豪華だ。何よりも清潔なのが嬉しい。壁は、薄汚れた木造ではなく、染み一つないタイル張り。いるだけで心地良くなるような空間と言える。援助交際での唯一の楽しみがこの瞬間だ。一人でシャワータイムを堪能できる今だけ心を休めることが出来る。
 本当のところ、私は援助交際なんてしたくはない。不潔な中年と肌を合わせるなんて思い出すだけでも吐き気がする。けれど止められない。
 お金を受け取って男と別れてから、私はいつも激しい後悔の波に襲われる。どうしてこんな馬鹿なことをしてしまったのか、自分でも分からなくなる。けれど、どうしても止められない。止められないのだ。
 別に家が特別貧乏ということはないし、欲しい物があるわけでもない。それでも私は出会い系サイトで相手を探し、援助交際をする。
 そうやって得たお金を自分で使ったことは一度としてなかった。全て同じクラスの男子に渡しているのだ。秋山隆。私が貢いでいる男子の名前。付き合っているわけじゃない。秋山君のことが好きなわけでもない。でも彼にお金を要求されたら何故だかどうしても断れない。
 秋山君はクラスのみんなに嫌われている。太っているし不細工だし体臭もきついから、みんなの気持ちは分かる。私は彼のことを嫌っているわけではないけれど、苦手に思っているのは事実だった。
 彼とは中学三年生になるまでほとんど話をしたこともなかった。数ヶ月ほど前、いきなり秋山君の方から話し掛けてきたのが、たぶん初めての会話になるだろう。その時から今に至るまで、彼の考えていることは全くもって分からない。秋山君は第一声でいきなり私にお金を要求してきたのだった。小さく呟くような声だったので私が聞き返すと、彼はぴったり同じ言葉を繰り返した。
 親しくもないのに突然そんなことを言い出す彼の意図は理解できないけれど、それをホイホイと受け入れてしまう私自身のことはもっとよく分からない。自分のことながら理解不能だ。
 秋山君の要求額は一週間で三万円だった。一度きりの話じゃない。今週に三万。来週も三万。再来週も三万。一ヶ月で約十二万円になる。最初は貯金を崩して彼に渡していた。通帳も印鑑も自分で管理しているわけではないので、親に言い訳するのには随分と苦労した。毎年のお年玉を貯めていた口座はそうして程なく底を尽いた。
 馬鹿な話だ。彼氏でも何でもない男子に貢ぐなんて。だけどそうしなければならないと思う義務感みたいなものがあった。私が考えるのは、お金を渡すか渡さないかではなく、どうやってお金を工面するかだけ。おかしいのは分かっている。こんなことは明らかに間違っている。でもお金を渡さないという選択肢は存在しないのだ。
 思考が論理破綻していた。頭が変になってしまったのかと本気で思い悩んだこともあったが、不思議なことに他のことにはまるで問題が起きなかった。学校の成績は今まで通り学年のトップを争う位置にいるし、友達と遊んでいても不自由を感じることはない。ちゃんと嫌なことは断ることが出来る。私が唯々諾々と従ってしまうのは秋山君に対してだけだった。
 もうお金がないと彼に告げた時、優等生としての私は死んだ。学校帰りの飲食すらしたことのなかった私は、彼に言われるまま援助交際を始めた。
 もちろん、大人しい性格をしている私に、その時点でエッチの経験なんてあるはずはない。頭の禿げ上がった見ず知らずのおじさんに私は処女を捧げることになった。
 行為の最中、嫌だ嫌だとずっと思っていたが、それを上回るほどの使命感が私の身体を突き動かしていた。私は処女でありながらおじさんの腰の上に跨り、自らペニスを受け入れていったのだった。
「はあ……」
 シャワーを止めて力無い息を吐く。
 思い出すだけでも憂鬱になるような初体験だ。気持ち悪い。あの時のおじさんは四十歳くらいだろうか。ひょっとしたら五十くらいかも知れない。そんな年齢の男が初体験の相手だった中学生って、日本に一体どれくらいいるんだろう……?
 クラスに彼氏持ちの女子は何人かいて、彼女達の浮ついた話に私は興味のないフリをしていたけれど、本当はとても羨ましかった。受験生のくせに男子と遊んでいるなんてと内心で小馬鹿にしつつ、同時に、なんとか私にも彼氏が出来ないものかと思ったものだ。
 少女漫画のように適度な障害を乗り越えながら仲を深めていく恋愛が出来るのなら、多少は学力が落ちても良いと言えるほど恋に憧れていた。私はそれなりに可愛い顔をしているので、チャンスさえあれば彼氏の出来る可能性も低くはなかったはずだ。
 それなのに、私は会ったばかりのおじさんに処女を差し出してしまった。どれだけ泣いたか分からない。家に帰ってから自分の部屋に閉じ籠もり、私は声を殺して泣いた。いつもそうだ。自分から進んで援助交際をしておいて、後から死ぬほど悔やむ。
 でもまた数日後には出会い系に手を出してしまう。今もこうして中年の男と身体を重ねようとしていた。
 勉強が自分よりも出来ないからと、遊んでいる同級生を私は心の中で下に見ていたが、今の私の方が確実に劣っているだろう。今や経験人数は両手の指でも足りない。身体も心もすっかり汚れてしまった。
 せめて今からでも部屋を飛び出して家に帰ればいいものを、やはりそれは出来なかった。そうした方が賢明なのだと分かりきっているのに、行動に移そうという気にはなれない。
 私は身体を軽く拭いてバスローブを着た。そのままお風呂場を出る。
 小太りの中年男性が煙草を吸いながらベッドに腰掛けて私を待っていた。すでに服を脱いで下着だけになっている。
 だらしなく突き出たお腹。禿げ上がった頭。脂ぎった顔。彼の外見の全てに嫌悪感を掻き立てられる。出来ることなら電車で隣に座ることすら遠慮したい相手だ。こんな人と今から抱き合わなければならないかと思うと気が遠くなりそうだった。
 私は暗い顔をしながらおじさんに近付いていった。整髪剤だか育毛剤だかの独特の刺激臭が鼻を突く。髪なんて側面に少ししか残っていないのに、そんなものを使う必要があるのかは疑問だ。
 少しだけ離れて私もベッドに腰を下ろす。おじさんは無言で私のすぐ隣に来て座り直した。頭からだけでなく、彼の身体からも異臭が漂ってくる。加齢臭。私は幾度となく援助交際をしてきたが、今まで会ってきた人の中でもトップクラスにきつい体臭だ。
 堪らず私はおじさんに言った。
「お風呂、お先に失礼しました」
 シャワーでも浴びればこの臭いも少しはマシになるだろう。そう思っての言葉だった。遠回しに早くお風呂に入ってくださいと勧めたのだけど……。
「ああ、そう」
 おじさんは私の目を見ることなく短く答え、煙草を灰皿に押し付けた。私の言葉なんてどうでも良さそうな態度。最初に会った時からこんな感じで口数が少なかった。私だってあんまり喋る方ではないから、これではちょっと間が持たない。
 チラッとおじさんの様子を窺ってみた。緊張しているようには見えない。むしろ随分と落ち着いている感じ。おそらく援助交際は初めてのことじゃないのだろう。それどころか、相当な数の女子中高生と経験を重ねてきたのでは……。
 煙草の煙の残った白い息をフーッと吐いているおじさんの横顔を見ながら、私は心中でちょっと呆れていた。少しくらいは罪悪感に囚われてもいいものだろうに。この年齢なら高い確率で妻子がいるだろうし、ひょっとしたら私と同じ歳の娘がいるかも知れない。その辺りについてどう思っているのだろうか。
 この人に限らず、今まで私が相手をしてきた男の人達にも言えることだ。中には本当に一人くらいは中学生の娘がいたとしてもおかしくはない。だとしたら気持ち悪いにも程がある。
「じゃあ……」
 おじさんは私の肩を掴んだ。手の平が汗ばんでいて不快だった。
 いや、それより。
「あの……お風呂、空きましたよ……?」
 早くそのきつい臭いを落としてきて欲しいと暗に言っているのだが、おじさんは面倒そうな顔をするだけだった。
「俺はいいから」
「え……?」
 予想外の言葉。今までエッチする前にシャワーを浴びない人はいなかった。省略しようとする男も何人かはいたけれど、私が先にお風呂に入ってから促せば、さすがに拒絶されたりすることはなかった。とてもじゃないがこのままおじさんと抱き合う気にはなれない。
「あの、でもですね……」
「いいから、ほら」
 私の肩に置いている手をおじさんは自分の身体の方に引き寄せた。
「あっ……」
 顔を間近で突き合わせる形になり、おじさんの口臭が私の鼻に届く。吐き気が込み上げてくるくらいの強烈な臭い。思わず表情が歪む。
 おじさんは気にせず顔を近付けてきた。キスする気なんだということが分かり、私はおじさんを突き飛ばしたくなった。そのまま部屋を出て行ければどれだけ良いだろうか。でもそれは出来ないのだ。
 秋山君にお金を渡さなければならないからだけど、別にそれだけなら他の人と寝ればいい。だというのに、私は何故かどんな男と当たっても拒否することが出来なかった。

強制援交 中編(前戯)


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